Intelのデスクトップ製品を担当するRobert Hallock氏が高価格帯製品に集中しているオーバークロック対応CPUを低価格帯にも段階的に広げる方針を海外メディアのインタビューで示唆し、次世代製品であるNova Lakeから展開される可能性が出てきています。
Intel、OC対応モデルを低価格帯にも拡大する方針
Intelの現行デスクトップCPUでは、OC(オーバークロック)に対応するのは型番末尾にKが付く上位モデルに限定されています。加えてマザーボード側も高価なチップセットを備えるZシリーズも必要になるため、OCは実質的にハイエンド構成のユーザー向けの機能としての位置づけが長らく続いてきました。一方で、AMDはほぼ全モデルでOCが可能になっており、自作PC市場でのプラットフォーム選択に影響する要素の一つとされてきました。
こうした中、Hallock氏はインタビューで次のように述べ、OC対応の拡大を進める方針を示しています。
今後は時間をかけて、より多くのunlocked SKUが登場していくことになるでしょう。それが目標です。OCは最も多くの金額を支払う人だけに用意された機能であるべきではありません。誰もが最も多くの金額を支払えるわけではありませんが、そのことで500ドルのCPUを買える人と比べてエンスージアストとして劣るわけではありません。彼らも同じくPCエンスージアストであり、同等レベルの機能を享受するに値します。私たちのロードマップでは、まさにそれを実現していくつもりです。
具体的な製品や時期は不明だがNova Lakeから対応する可能性
Hallock氏はこの方針が長期的なロードマップ上のものであることも明らかにしており、Arrow Lakeなど現行世代で対応する可能性は高くないと見られています。IntelのOC機能はCPUのみならずマザーボード側もZシリーズに制限されているため、プラットフォーム全体での見直しが必要になります。そのため、Hallock氏が言うようにエントリーやメインストリーム帯までOC対応が広がるのは、LGA 1954へプラットフォームが全面的に置き換わるNova Lake世代からとなる公算が大きいとみられます。
また、Nova Lakeは現行のArrow Lakeに対してラインアップが広く、最上位モデルは52コア、最廉価モデルは6コア構成になるとみられています。上位モデルのみにOCを制限した場合、競争力の観点から不利に働くため、Nova Lake世代からOC対応を広げる方が現実的と考えられます。

