Intel Nova Lake-Sのデスクトップ向けラインナップに、Xe3PアーキテクチャーのiGPUを12コア搭載するモデルが存在することが明らかになりました。通常のNova Lake-Sデスクトップ向けモデルはiGPUが最大2コアにとどまるため、AMD APU対抗を意識した特別な構成とみられます。
Nova Lake-SにXe3P 12コアiGPU搭載モデルが存在
Nova Lake-Sのデスクトップ向けラインナップでは、iGPUはXe3アーキテクチャーの2コアが標準構成となっています。しかし、リーカーのJaykihn氏によると、これとは別にXe3PアーキテクチャーのiGPUを12コア搭載するモデルが確認されたとのことです。
CPU部分はミドルレンジ構成。マザーボード側に追加VRMが必要
Preliminary.
— Jaykihn (@jaykihn0) April 13, 2026
4+8+4+12 Xe3p desktop SKU.
Two VCCGT VRM phases required.
同氏によると、このモデルのCPU構成はP-Core 4基、E-Core 8基、LP-E Core 4基の合計16コアで、最大52コアの構成が存在するNova Lake-Sラインナップの中ではミドルレンジの位置づけとなります。この選択肢はハイエンドCPUを選ぶユーザーはディスクリートGPUを使用する可能性が高いことを踏まえているほか、ノートPC向けに投入される製品をそのままデスクトップ向けに転用するためと見られています。
ただ、この12コアのXe3P内蔵GPUの動作にはマザーボード側で内蔵GPU用の電力供給であるVCCGT用にVRMフェーズを2つ追加する必要があるとのことで、対応マザーボードは限定される可能性があるようです。
ディスクリートGPUなしでもゲームが楽しめる?
Xe3Pは現行Panther Lakeに搭載されているXe3の改良版にあたり、20〜30%の性能向上が見込まれているアーキテクチャーです。また、現行のPanther LakeはXe3内蔵GPUを搭載する製品は性能で高い評価を得ており、1080p解像度であればレイトレーシングありのCyberpunk 2077でも60fpsを超えるフレームレートを発揮していることがレビューなどでも明らかにされています。そのため、より高性能なXe3Pを12コア搭載し、さらに電力と冷却面で最大性能が発揮できるデスクトップ向けであることを踏まえると、同モデルではディスクリートGPUがなくてもGeForce RTX 5050などエントリーからミドルレンジクラスのゲーミング性能が発揮できる可能性が高いと考えられます。メモリやGPU価格が高騰している現状では、CPU単独でゲームが楽しめるという点でエントリー向けPCなどを中心に一定の需要が見込めるといえます。
なお、同様に高性能な内蔵GPUを持つデスクトップ向けCPUではAMDのAPUが先行していますが、Zen 6世代ではMedusa Pointなどデスクトップ向けに転用が見込まれる製品は内蔵GPU自体の演算性能がRDNA 3.5と同等にとどまる見通しで、Intel側が性能面で優位に立てる可能性があります。仮にXe3Pを12コア搭載するデスクトップ向けNova Lakeが登場した場合、高性能な内蔵GPUを求めるユーザーの多くを取り込める可能性があります。ただ、その一方で、専用VRMが必要な点ではAMD APUのようにエントリー向けプラットフォームで手軽に使える製品とはやや方向性が異なるため、価格帯や対応マザーボードの展開が普及の鍵となりそうです。

