初代Legion Go向けのBIOS「N3CN42WW」を適用した一部の個体が、画面が真っ暗のまま起動しなくなる状態に陥っています。Lenovoは同バージョンの配布を取り下げましたが、すでに起動しなくなった個体への救済は示されていません。
初代Legion GoにN3CN42WWを適用すると画面が真っ暗のまま起動しない
初代Legion Go(Legion Go 8APU1)向けに配布されていたBIOS「N3CN42WW」を適用すると、電源ボタンとコントローラーのLEDは点灯しファンも回転するものの、画面は真っ暗のままWindowsが起動しなくなるという報告が複数上がっています。外部ディスプレイにも映像が出力されないため、起動プロセスそのものが走っていない状態とのことです。
報告はRyzen Z1 Extreme版とRyzen Z1版の双方から出ており、r/LegionGoのモデレーターも「リスクを負う覚悟がなければ更新しないでほしい」と注意喚起しています。なお、Legion Go 2やLegion Go Sは配布対象外です。報告自体は7月ごろから出ていましたが、可視化されているのは数件規模で、影響台数や発生条件は分かっていません。
文鎮化した個体はLenovo純正の復旧手順でも回復せず、復旧に成功した例は書き込み器(CH341A)でBIOSチップに旧版のN3CN39WWやN3CN40WWを直接書き戻したものに限られています。修理店の記録でも、Lenovoの更新ツール経由やイメージの直接書き込みでは起動せず、旧版へ戻して初めて回復したとのことです。また、保証が切れた個体については、Lenovoのサービス拠点から4万円近い修理見積りを提示されたという報告もあります。
こうした報告が続く中、Lenovoのサポートサイトに掲載されている最新BIOSで不具合が出ていたN3CN42WWが取り下げられ、1個前のN3CN40WWが最新版として掲載されていることが明らかになっています。しかし、Lenovoのサイト上では取り下げの理由や不具合の認否についての説明はなく、無償修理などの救済策も案内されていないため、取り下げはこれから更新する個体の被害を止める措置にとどまり、すでに起動しなくなった個体については対応が明らかになっていません。そのため、保証が切れた個体では新BIOS適用が故障要因だとしても現時点では有償での修理が必要な状態が続くことになります。
更新は見送り、すでに文鎮化した個体は保証の有無で対応が分かれる
初代Legion Goをまだ更新していない場合は、Lenovoから説明が出るまでBIOS更新自体を見送る方が安全です。純正の復旧機能が効かず、成功例が書き込み器を使う特殊な方法に限られる以上、失敗した際に自力で戻せる余地がほとんどないためです。すでにN3CN42WWを適用して正常に起動しているなら、症状は更新直後の再起動で起きるため対応は不要となります。
一方、文鎮化してしまった個体は、保証期間内であればまずLenovoの修理受付に相談し、救済策が用意されるか、または有償修理が必要なのか問い合わせる必要があります。


