Appleが、画面を持たないApple Watch型デバイスや丸形ディスプレイの採用を含め、腕時計型製品のラインアップ全体を見直す検討を進めていることが明らかになりました。
画面なしモデルから丸形まで、Apple Watchの複数案を並行検討
今年9月に投入されるApple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4は、外観に目立つ変更はなく、新チップ中心の小幅な更新にとどまる見通しで、通常モデルの大幅な再設計は最低でも2年先と報じられており、実現するとしても2028年以降の話とされてきました。
今回、Bloombergのニュースレター「Power On」で、Mark Gurman氏がその再設計を巡る検討内容を伝えています。同氏によると、Appleの工業デザイン部門は以前からスマートウォッチ全体の見直しを進めており、画面を持たないApple Watch型デバイスや、異なる種類の画面を備えたモデル、複数の新しいサイズが検討されているとのことです。加えて、他社で見られる丸形ディスプレイの採用も検討されたことがあるようですが、このモデルが発売される可能性は低いとみています。
さらにAppleはApple Watchのラインアップの幅を広げることも検討しており、Apple Watch UltraやApple Watch Hermèsの上に位置づけられる上位モデルと、Apple Watch SEよりさらに安価なモデルの追加も候補に挙がっていますが、ラインアップの方向性はまだ決まっていないとされています。価格帯を上下に広げる案と、腕時計という形そのものから外れる案が同時に走っており、Appleがどの軸でウェアラブルを伸ばすかが定まっていない段階とみられます。
画面なしバンドとスマートリングの再浮上が検討の背景
ここ最近、画面を持たないフィットネスバンドやスマートリングの販売が再び伸びており、Appleはこの動きを重く受け止めているとのことです。そのため、腕時計以外の形まで検討対象が広がったのはこうした市場動向を受けたもので、特にウェアラブル・ホーム・アクセサリー部門が近年成長に苦戦してきたことも、検討の背景の1つになっているようです。
あわせてAppleは、ウェアラブル製品をよりAI志向へ寄せる方針で、ヘルスケアアプリの刷新も長期計画に据えているとのことです。一方、国内では7月に日本限定でApple Watchが値上げされたばかりで、刷新を待つ間も現行モデルの価格は下がりません。今回の検討案はいずれも実現しても2028年以降の話で、9月に登場するSeries 12とUltra 4も小幅な更新にとどまる見通しのため、大型刷新を待つなら2年以上買い控えることになります。


