Appleがメモリの確保が困難であることを理由に、2026年のハードウェア出荷計画を引き下げていたことが明らかになりました。
メモリ不足でAppleは出荷台数の計画まで引き下げ
Appleは6月にメモリ価格の高騰を受けてMacとiPadの全機種を値上げしましたが、それでも品薄は収まらず、8月に入ると最量販のMacBook Airでも全構成の出荷時期が8月末以降まで後ろ倒しになっていました。
その供給元であるメモリメーカー各社は、契約単価の高いAIデータセンター向けに生産能力を優先的に振り向けており、コンシューマー機器向けの割り当てが細った結果、GB単価が2007年当時の水準まで逆戻りするほどの高騰を招いています。
こうした中、TF International SecuritiesのMing-Chi Kuo氏によると、Appleはメモリ不足を理由に2026年のハードウェア出荷計画を引き下げたとのことです。同氏の業界調査に基づく情報で、削減幅や対象製品の内訳までは示されていませんが、値上げと納期後退に続いて出荷台数の計画まで削られたことになり、必要なメモリを十分に調達できない状態になっているようです。
約10億ドル分がTSMCに滞留との説には否定的な見方も
8月上旬には約1,580億円分のプロセッサがTSMCで足止めされていると伝えられていましたが、Kuo氏はこの点には否定的で、メモリ待ちの仕掛品がそこまで積み上がる状況は考えにくいとしています。Appleはメモリの入手見込み量に合わせてTSMCでの生産を少なくとも3か月前から計画しているため、割増費用を払ってまで仕掛品を前倒しで積み上げる理由が乏しいというのが同氏の見立てで、調達先を中国CXMTへ広げようとしたのも供給不足の回避が狙いだったとのことです。
9月のiPhoneは初期出荷の数量は予想困難に?
2026年の出荷計画は従来想定から引き下げられており、9月に投入が見込まれるiPhone 18 Pro/Pro Maxと折りたたみiPhoneのiPhone Ultraについても、初期出荷台数が厳しくなることが予想されています。とくに折りたたみiPhoneはもともと出荷量が極めて少ないとされているうえ、iPhone 18 Proは最大300ドルの値上げが見込まれており、価格と供給量の両面で消費者にとって購入が難しいiPhoneになりそうです。
そのため、もし9月にiPhone 18 ProやiPhone Ultraの購入を考えている場合は、発売後の在庫を当てにせず、予約初日に確保する前提で動いておく方が確実です。


