Appleのノートパソコンで最も売れているMacBook Airが、メモリ不足の影響で品薄となっており、新規注文の出荷が8月末以降まで後退していることが明らかになりました。
MacBook Airの新規注文は8月末出荷。メモリ不足の影響が最量販機まで波及
AI需要を背景としたメモリ不足はMacの供給にも影を落としていますが、これまで品薄が表面化していたのは、AI用途で需要が集中したMac miniとMac Studioという比較的少数派の機種に限られていました。一方のMacBook Airは、2026年3月にM5チップ搭載モデルへ刷新されたばかりの機種です。
Bloombergによると、この供給制約がMacBook Airにも波及しており、北米のApple公式オンラインストアでは全ベース構成の新規注文が8月末まで出荷されず、画面サイズや色、メモリ構成の組み合わせによっては到着が9月初旬になるとのことです。この約1か月におよぶ遅れは、さらに深刻な品薄が続くMac mini・Mac Studioを除けば刷新直後の機種としては事実上前例がないもので、小売店の関係者もAppleが在庫の維持に苦戦し、新規出荷は記憶にある限り最も逼迫していると証言しています。

日本でもMacBook Airの納期遅れは出始めており、Apple Storeでは売れ筋の13インチモデルのベース(16GBメモリ+512GBストレージ)は8月19日~8月26日発送予定、また24GBや32GBメモリを選ぶと最短で9月上旬になる状況です。なお、MacBook NeoやMacBook Proは構成を変えても多くが8月上旬までに配送になっているため、MacBook Airに比べて需給に余裕があるようです。
高単価モデルにメモリを優先的に配分?
Appleはすでにメモリ高騰を理由に各製品の値上げに踏み切っており、Macのラインナップ全体では数百ドル規模の価格引き上げが行われています。また、以前から中国メモリメーカーとの連携を模索してきた経緯があり、少なくとも中国国内で販売する製品向けには、中国サプライヤーからのメモリ調達を準備しているとのことです。
それでも最量販のMacBook Airから供給が細っているのは、Appleが限られたメモリを単価の高い機種へ優先的に回している結果とみられ、実際にAppleはエントリーの14インチMacBook Proの販売を優先しています。
販売の現場でも同じ方向の動きが出ており、Appleは新学期向けのプロモーションをメモリ不足を理由に6月から延期したほか、ウェブサイトや直営店ではMacBook Airではなくベースの14インチMacBook Proへ顧客を誘導しているようです。実際に、一部の販促資料にはMacBook Airの提供が在庫状況によるとの注記まで入っており、値上げだけでは需要を抑えきれない段階に入っているといえます。
そのため、MacBook Airの購入を予定しているなら、多少納期が延びることを織り込んだうえで、現行のM5モデルを早めに注文してしまう方が現実的です。


