サムスンがGalaxyシリーズのソフトウェア「One UI」を、これまで積み上げてきた独自の改造を引き継がず、ゼロから作り直す案を社内で検討しているというリーク情報が登場しました。
肥大化したOne UIをAOSPベースで作り直す案が浮上
One UIは2019年に初代の配信が始まったGalaxy向けのソフトウェアで、Good LockやSamsung DeXといった独自機能を世代を追うごとに重ねてきました。Galaxy S24以降のフラッグシップでは7世代のOSアップデート提供も表明されており、長くサポートを続けるほど、土台となるAndroidへの改変は世代ごとに積み上がっていく構造になっています。
こうした中、リーカーのSchrödinger氏によるリークによると、サムスンの幹部や技術者がOne UIをこれまでのコードの延長ではなく、Androidの公開ソースコード(AOSP)の上に新しいコードベースを起こして一から作り直すべきだと考えていると伝えました。狙いは不要な複雑さを減らし、軽く滑らかな動作を実現することとのことです。
このAOSPはAndroidの土台となる公開ソースコードで、各メーカーはこの上にPlayストアなどGoogleのサービスや独自機能を載せてスマートフォンを仕上げています。現在のOne UIももともとこの構造で作られているため、長年積み上げてきた改造を引き継がずに素のAndroidベースに0から組み直すということを検討しているようです。
導入されるのは早くても2027年以降の製品
現行のOne UI 9は、デスクトップ風マルチタスクの搭載が進んだAndroid 17をベースに、2026年5月からベータ版、7月22日にはGalaxy Z Fold8などの新型と同時に正式版の配信が始まっています。すでに従来の基盤のままこれらのモデルでは導入が進んでいるため、今回の案が事実だとしても対象になるのはGalaxy S27シリーズ以降になると見られています。
今回のリークには実施時期や対象機種への言及がなく、社内でこうした意見が出ているという段階の話であることを踏まえると、実際に導入されるのはGalaxy S28などもっと先の話になるかもしれません。ただ、仮にこの新しいUIが導入された場合、フラッグシップより処理余力が少ないGalaxy Aシリーズなどエントリー向けモデルに近づくほど恩恵を受けるほか、端末を長く使っていても遅くなりにくいなど全モデルが恩恵を受けられる変更にもなるため、Galaxyシリーズの使い勝手や信頼性を底上げする一手になると考えられます。


