NVIDIAが中国でGeForce RTX 4000の値上げを実施。日本も値上げされる?

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NVIDIAが中国で販売されているRTX 4000シリーズ限定で値上げを実施。原因は為替のため日本も?

NVIDIAのGeForce RTX 4000シリーズについては価格に対して性能があまり高くない事が原因で販売不振が世界各国で見られていますが、そんな中でNVIDIAは中国で販売を行っているAIBに対して、GeForce RTX 4000シリーズ限定で2~3%程度の値上げを実施を行う事を決定した事が中国の半導体製品のリーク情報を取り扱うBoard Channel Forumsから明らかになりました。

还不快买RTX 40系?消息称显卡厂商本月涨价:涨幅不小–快科技–科技改变未来 (mydrivers.com)

この値上げについてはドル高によるもので、AIBとNVIDIAが販売価格について為替の変動分を販売価格に転嫁する交渉を行っていたようで、その交渉がまとまりNVIDIAは各社AIBに対して7月からGeForce RTX 4000シリーズについてメーカー希望小売価格を変更する事を通知し始めているとのことです。なおGTX 1650やRTX 3000シリーズなど旧モデルについては特に変更は行われない見通しのようです。

この変更は既に量販店での販売価格に反映され始めているようで、GeForce RTX 4060については当初は2399元(4.8万円)だったものが、2499元(5万円)と約4%の値上げが見られる状態となっており、より高価なRTX 4090では12999元(25.8万円)から13599元(27万円)と価格が大きく跳ね上がっている状態になっているようです。

なお、この話は中国での話にはなっていますがドル高が原因であるため日本も影響が避けられない状態と言えます。実際に日本円の為替レートは2023年1月末時点では$=130円程度で、その後ジリジリと円安にはなるものの5月頃までは$=135円程度とあまり大きな変動ではありませんでした。これは米国のシリコンバレー銀行の破綻やFRBの利上げの打ち止め観測、そして新たに就任した植田日銀総裁の動きが読めない事に起因したと言われています。

しかし、5月下旬からアメリカの景気が良好でインフレ傾向が続いている事や植田日銀総裁の方針が現状維持である事から急激に円安が進み、6月30日には$=145円を超えるところまで円安進行しています。

そのため、日本においても中国と同様にGeForce RTX 4000シリーズの値上げが行われる可能性はありますが、ただでさえ売れていないグラフィックカードがさらに値上がりとなると結果的に在庫を多く抱えてしまう事にも繋がるため、価格設定については代理店、量販店共に困難な課題と言えそうです。

なお、グラフィックカードを買おうと考えている人はミドルレンジ狙いであれば為替に関わらず在庫限りと見られるGeForce RTX 3060 Tiなどを早めに買っておいた方が良いと言えそうです。性能面でもRTX 4060を確実に超え、ゲームによってはRTX 4060 Tiと同等性能を発揮できます。ハイエンド狙いの方は今後も円安に振れそれらが反映されると考えている方であれば早めに買う事をお勧めしますが、売れていない現状から更に値段が下がる可能性も秘めていますので購入検討している方はかなり悩む事になりそうです。(欲しい時が買い時と思った方が良いかもしれませんね。)

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 冒頭の「性能に対して価格があまり高くない」
    これ逆じゃない?
    文章のままだとコスパが良いってことになるから、グラボ売れると思うの 

    • これは逆ですね・・・
      ご指摘ありがとうございます。

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