NVIDIA GeForce RTX 2080 TiをAI向けに魔改造したモデルが格安で販売中。VRAMが22GBに増加

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NVIDIA GeForce RTX 2080 TiをAI向けに魔改造したモデルが格安で販売中。VRAM容量を22GBと正規品の2倍搭載

ここ最近ブームになっている生成AIについて、企業や個人用途では価格が比較的手ごろなGeForce RTX 4090などを購入する例が相次いでいますが、結果としてこのRTX 4090の需要が高まり価格が1年前に比べて1.3倍程度にまで上がっています。特にこのRTX 4090では性能が高い上に、AI処理で重要なメモリーについても高速なGDDR6Xを24GB搭載しているところもポイントが高いのですが、性能が若干落ちても大容量なメモリーを求めるユーザー向けに怪しい製品がeBayなどのオークションサイトに登場しました。

それが、GeForce RTX 2080 Ti 22GBです。

ソース:2080 Ti 22G Memory. Custom Upgraded. Stable Diffusion, LLAMA2, Deep Learning | eBay

GeForce RTX 2080 Tiは2018年発売のグラフィックスカードではありますが、性能は高いです。ただ、VRAM容量については11GBとRTX 4090などに比べると物足りないため、メモリーモジュールを1GBから2GBに付け替えたものになっています。

価格は1枚あたり$499でRTX 3090の半額で、RTX 4090に対しては$1000以上安い価格での販売になっています。性能はRTX 2080 Tiと言うことでRTX 3090やRTX 4090には到底敵いませんが、VRAM容量が22GBとかなり多く積まれていますので、AIアルゴリズムを扱う大規模なデータセットや複雑なモデルなどでも活用することが可能になります。

この魔改造されたRTX 2080 Ti 22GBを出品しているユーザーは魔改造GPUの専門家のようで、過去にもこのようにメモリーを増やしたグラフィックカードを手ごろな価格で販売していた実績があるようです。この出品者によると、このRTX 2080 Ti 22GBではドライバーサポートや安定性などの心配はなく、StableDiffusionで512×768の画像出力は5.4秒で完了するとのことです。

この性能はRTX 4070に近い性能で2018年に発売されたグラフィックカードとしては驚異的な性能を持っていると言えます。ですので、低コストで生成AIなどAIワークロードを動かしたい方にはこのグラフィックカードは良いかもしれませんが、注意点として改造品ですので長期的な安定性については懸念があります。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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