NVIDIA Blackwell GPUの供給量は多めに。納期短縮のため供給網を改善

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NVIDIAのBlackwell GPUの供給は潤沢。納期短縮のために供給網を改善

NVIDIAのAI向けGPUのHopper H100などは非常に高い性能から多くの企業が注文し、最大1年の納期待ちが発生していました。そのため、NVIDIAが新たに発表した次世代GPU、Blackwell B100/B200についても供給量が限られるのではないかと考えられていましたが、NVIDIAでは先代のHopper H100での供給難の教訓を生かして、Blackwell GPUでは供給網を見直すなどして納期短縮を実現している様です。

前回(Hopper)は急速な需要拡大が影響したが、今回(Blackwell)は適切な需要予測を立てている

NVIDIA CEO Jensen Huang氏

NVIDIA CEOのJensen Huang氏がロイター通信へBlackwellの供給状況について先代のHopper H100に対して納期などが短くなるように需要予測や生産量調整などを行っているとのことです。

特にサプライチェーンについてはBlackwell GPUを製造する上でボトルネックになるCoWoSパッケージング工程はTSMCが2兆円もの投資をして生産能力の拡大を行っています。また、Blackwellを構成する重要部品のHBM3eについてもMicronのほかにサムスンもサプライチェーンに加えるなどして部品の供給不足がボトルネックにならないように調整が行われているようです。

なお、Blackwellは出荷時期は明言されていませんが、2024年中に顧客の元に届けられる予定でその第一陣にはMetaなどが含まれており数十万台ほどになると考えられています。ただ、供給網を改善しても生産数自体は高度な技術を使用しているため、本格的な出荷は2025年に入ってからになるとも言われていますので多くの企業が短い納期でBlackwellを入手できるようになるにはまだまだ時間がかかりそうです。

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NVIDIAのAI向けGPUについては供給状態が限られていた2023年でも驚異的な利益率を叩き出していたため、需要に対して供給が満足できる体制となればより一層高い利益が見込めます。また、AMDにとってNVIDIAの需給状態改善はInstict MI300Xのアドバンテージの1つでもあった供給体制が失われることも意味しますので、AMDがAIにおいて高い競争力を維持したい場合、性能面で対抗できるInstict MI400Xを可能な限り早くリリースすることが認められます。

ソース

Nvidia stock climbs as CFO says new chip to ship in 2024 | Reuters (英語版)

https://www.reuters.com/technology/red-hot-nvidia-dips-after-it-unveils-new-ai-chip-2024-03-19/

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