Android 17を適用した一部のPixelで、ゲームや全画面表示のアプリを使用している間だけ、タッチ操作が効かなくなる不具合が報告されています。
Pixelを全画面表示で使うと画面の一部がタップを受け付けない
症状が現れるのはアプリが画面全体を占有する場面で、ゲームのほか、YouTubeで動画を全画面再生している最中などが挙げられています。症状の程度には幅があり、画面の一部だけが反応しなくなるという報告が多い一方、画面全体を操作できなくなった例もあります。ただし、無反応になっている間も通知シェードを下ろしたり、ナビゲーションジェスチャーで戻ったりするなど、アプリ外の操作は問題なく行えるとのことです。
Android 17は2026年6月にPixel向けの配信が始まった大型アップデートで、配信直後にもスクロールが逆方向に動く、タッチ操作が一時的に無反応になるといった別の不具合が、Pixel 7からPixel 10までの複数世代で報告されていました。今回の症状はゲームや全画面表示のアプリに限って起きる点で発生条件が異なります。このほかAndroid 17では、ゲーム中のラグや発熱が続く問題も未解決のまま残っています。
報告の中には、端末を回転させると無反応になる領域も画面の向きに合わせて移動するという例が1件あります。位置が固定されるはずのパネル側の故障では説明しにくいため、原因はタッチ入力の有効範囲を決めるソフトウェア側の処理にある可能性があります。症状が出るのは全画面表示のアプリ内に限られ、通知シェードやナビゲーションジェスチャーなどのシステムUIは正常に操作できます。この切り分けから、ジェスチャー処理とアプリ側のタッチ領域の境界に問題がある可能性があり、利用者の間では、戻るジェスチャーの判定に使われる画面端のバッファ領域を疑う見方も出ています。
一方、Googleは本件をまだ不具合として認めていません。Pixelのサポートコミュニティでは公式アカウントが報告に返信していますが、セーフモードで再起動し、症状が残るか確認するよう案内するにとどまり、原因の特定には至っていません。なお、現時点で報告を確認できるのはPixel 7とPixel 10で、影響機種の全体像は分かっていません。
8月の月例更新にもタッチパネルの修正。ただし対象はPixel 10シリーズのみ
本件に関する公式の修正告知がない中、配信が始まった8月の月例更新の変更履歴には、特定条件下でタッチパネルが反応しなくなる問題の修正が含まれています。ただし、変更履歴に記載された修正3件はいずれもPixel 10シリーズが対象で、配信対象13機種のうちタッチパネル関連の修正が適用されるのもPixel 10シリーズに限られます。
ただ、8月の月例更新で修正対象となったPixel 10でも同様の不具合が報告されているため、今回の症状は月例更新で修正された問題とは別の不具合であると考えられます。
なお、症状が発生した際は、端末を再起動すると一時的に回復するとのことです。ただし、その後再発するため、ユーザー側でできる抜本的な対策はなく、現時点ではGoogleが修正アップデートを提供するのを待つしかないようです。


