NVIDIAが生産終了を否定し、今後も出荷を続けるとしていたGeForce RTX 5090ですが、AIBからの証言によるとNVIDIAからGPUを新たに注文できなくなっているようです。また、AIBからのクーラーの発注も減っており、このままの注文ができない場合はRTX 5090の生産は2027年1〜3月分が最後になる見通しです。
AIBはRTX 5090のGPUを注文できず、生産は2027年1〜3月が最後に
GeForce RTX 5090は10月、GPUのGB202がAIBへ割り当てられなくなったと伝えられたものの、NVIDIAのJeff Fisher上級副社長は10月16日、生産終了を否定し、今後も出荷を続けるとしていました。
そんな中、ドイツのオーバークロッカーであるder8auer(Roman Hartung)氏がAIBの関係者に取材したところ、NVIDIAから生産終了の通知は届いていないものの、RTX 5090用のGB202と32GBのGDDR7のセットはいま注文できないとのことです。これまでの品薄では、NVIDIAは入荷待ちの注文を受け付けており、時間がかかってもGPUは順番に届いていました。しかし、今回はそれも受け付けられず、再び注文できるようになるかも分からないとしています。
NVIDIAのドイツ法人はder8auer氏の取材に対し、Fisher氏の発言は今も変わっていないと改めて答えています。ただ、GB202はTSMCから確保できる数に限りがあり、同じGB202を使うプロ向けのRTX PRO 5500にはRTX 5090の推奨価格の約8倍の値が付くことから、NVIDIAはそちらへGPUの供給を優先しているとされています。そのため、NVIDIAはRTX 5090の生産終了にはしていないものの、GB202を割り当てていないことから新たな注文を止めていると考えられます。
大手AIBからクーラーの製造を請け負うメーカーによると、RTX 5090用クーラーの受注見込みは、2027年1〜3月分が2026年7〜9月分より大幅に少なく、4〜6月分はまだ1件も受注していないとのことです。クーラーはカードを作る分だけ発注されるため、AIBは手元に残るGB202で2027年1〜3月まで数を減らしながらRTX 5090を作り、それを最後に生産を終えるとみられます。
国内は約130万円で再入荷。2027年春以降はBTOでも新品が尽きる見込み
国内では、RTX 5090単体は10月11日から在庫切れが続いていましたが、10月27日に2製品が入荷し、最安値は10月9日に入荷したときの約120万円から約10万円上がって129万9,800円になっています。2027年1〜3月の最後の生産分は数が減るうえ、中国ではRTX 5090がAIサーバー向けに作り替えられるほど買い集められているため、国内への入荷は今後さらに少なくなり、入荷のたびに値上がりする状態が生産が実質的に止まるまで続きそうです。
RTX 5090搭載BTOは今のところ在庫があるものの、BTOメーカーはAIBが作るカードを仕入れて組んでいるため、最後の生産分が尽きれば搭載機は作れなくなります。その後は、RTX 5090の生産が終わる2027年1〜3月に発売予定のRTX 5080 24GBが、新品で買えるGeForceの最上位になるとみられます。


