AMD が Radeon RX 9070 XT の定価モデルを継続販売へ。 AIBと調整中と明言
AMDのRadeon RX 9070 XTとRX 9070は3月6日に発売されたアッパーミドルレンジモデルのグラフィックカードになっており、NVIDIAのGeForce RTX 5070 TiやRTX 5070に対抗するモデルになっています。この中で特に上位モデルのRX 9070 XTは性能がRTX 5070 Tiに近いにも関わらず、メーカー希望小売価格(MSRP)が海外では$600、日本では113,000円と言う高いコストパフォーマンスが非常に高い評価に繋がっていました。
しかし発売直後に海外の量販店を中心にMSRPモデルは初回入荷分のみで今後は価格が高騰することが明らかにされ批判を受けていましたがAMDのコンシューマー向けゲーミングのマーケティングを担当するFrank Azor氏が今後もMSRPモデルの供給を継続するために調整していることを明らかにしました。
Demand today for our new @amdradeon cards has been phenomenal. We are working with our AIBs to replenish stock at our partners ASAP in the coming days and weeks. MSRP pricing (excluding region specific tariffs and/or taxes) will continue to be encouraged beyond today so don't… pic.twitter.com/8VxGioMkev
— Frank Azor (@AzorFrank) March 6, 2025
Frank Azor氏によるとRadeon RX 9070シリーズの販売は驚異的なまでに好調とのことで、AIBと協力して順次在庫を補充するよう調整しているとのことです。また、MSRPモデルについても地域毎に発生する関税や税金を除いた額でMSRPでの提供をし続けるとのことで、初回入荷分を逃してもMSRPモデルを手に入れられることを明らかにしています。
なお、Frank氏の声明では『一部地域で発生する関税や税金を除いた額でMSRPモデルを提供する』と注釈が付け加えられていますが、これはアメリカで2月から始まったトランプ政権が中国からの輸入品に10%の関税が加わっていることを意識したもので、MSRPモデルで販売できるのはRadeon RX 9070シリーズの当初発売予定だった1月末に向けて入荷された分までになります。そのため、今後入荷されるRX 9070シリーズは関税の影響を受けることを示唆しています。
日本での販売価格に関しては関税などの政策が変わっていないことや為替レートも1月末ごろの$=155円前後から3月上旬は$=149円台にまで円高が進んでいることからMSRP(RX 9070 XT=112,980円)販売が続くことに期待されます。そのため、3月7日のRadeon RX 9070シリーズ発売日にMSRPモデルの購入を逃した人にも12万円前後でRadeon RX 9070 XTなどを購入するチャンスが巡ってくる可能性があると言えそうです。
Frank Azor | X (Twitter)
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Hardware Unboxed | X (Twitter)
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コメント
コメント一覧 (3件)
ありがとAMD!
今が市場占有率を上げる好機と見たんだろうな
かつてのNVIDIAがそうであったように、一度ユーザーを増やしてしまえば基本減らないので、これはAMDにとっての初期投資なのだろうね