AMD EXPO 1.2のCUDIMM対応。現行Ryzenはバイパス動作のみで本格対応はZen 6世代から

AMD EXPO 1.2のCUDIMM対応。現行Ryzenはバイパス動作のみで本格対応はZen 6世代から

AMDがAGESA更新で展開しているEXPO 1.2の目玉機能であるCUDIMM/CSODIMMメモリ対応について、現行のRyzen CPUではメモリコントローラ(IMC)の制約からバイパス動作にとどまり、本格対応はZen 6世代以降になることが明らかになりました。

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EXPO 1.2のCUDIMM対応は現行Ryzenでは『バイパス動作』にとどまる

EXPO 1.2はASUSがX870シリーズ向けの最新AGESA BIOSで先行導入を始めた技術で、クロックドライバー搭載のCUDIMM/CSODIMMや超低レイテンシーDDR5キットへの対応を含むAM5プラットフォームのメモリ機能拡張を目的としています。

MSIのエンジニアでオーバークロッカーとしても知られるToppc氏は、EXPO 1.2やAGESA BIOSの更新だけでは現行Ryzen CPUのCUDIMM対応は完結しないと指摘しています。同氏によると、CUDIMMの動作可否はCPU側のIMCの仕様に依存しており、現行のRyzen CPUのIMCにはCUDIMMをネイティブで動作させる機能が実装されていないとのことです。

そのため、現行のRyzen CPUにCUDIMMモジュールを装着した場合は『バイパスモード』と呼ばれる互換動作に切り替わり、コントローラーは約6000 MT/s(実効3000〜3600MHz)で駆動されます。マザーボードのブート自体は可能なものの、CUDIMM本来の高クロック動作は得られない仕様で、IntelのRaptor Lake Refresh以前など旧世代プラットフォームでも同様の制限がみられていました。

AMDのCUDIMM対応はZen 6世代からに

CUDIMMの本領を発揮するためには、IMCにCUDIMM対応を組み込んだCPUが必要となり、AMDのロードマップではZen 6アーキテクチャーを採用する次期Ryzen(2027年投入予定)からの対応となる見通しです。なお、ASUSはX870向けに先行展開したEXPO 1.2を既存のX670/B650シリーズおよびB850向けにも拡大する方針で、こうした動きはZen 6世代に向けたAM5プラットフォーム全体の前準備とみるのが自然で、AMDの長期サポート方針とも整合する動きといえそうです。

そのため、日本のAM5ユーザーにとっては今後CUDIMM対応DDR5キットが流通し始めても現行Ryzenではバイパス動作にとどまるため、購入判断はZen 6世代の登場まで待つのが無難な選択といえそうです。加えて、足元ではDDR5メモリの高騰が続いていることもあり、CUDIMM対応キットの普及はZen 6投入と価格動向の両方が揃うタイミングまでずれ込む可能性が高く、AM5プラットフォームでCUDIMM活用が本格化するのは当面先になりそうです。

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Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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