新品の台数をメモリの量で決めているPlayStation 5(PS5)について、ソニーがGTA6の発売を前に、米国の持ち主から最大400ドル(約6.3万円)で本体を下取りし始めました。下取りは、GTA6で需要が新品の供給を上回り、通常版のPS5も品薄になった場合に、中古で補うための備えとみられます。
ソニーが米国でPS5の下取りを開始。最大400ドルは発売時価格の8割
PlayStation 5(PS5)は2020年11月の発売から6年目に入ったゲーム機で、米国ではディスクドライブ搭載モデルが499.99ドルで発売されました。メモリなど部材費の高騰により、2026年4月2日の価格改定で米国のPS5は649.99ドル、日本のPS5は97,980円に引き上げられています。メモリの高騰は台数にも及んでおり、ソニーは2026年4月〜2027年3月の2026年度のPS5を、合理的な価格で調達できるメモリの量に合わせた台数で販売する計画で、4〜6月の出荷は前年同期比36%減の160万台にとどまりました。7月の決算では販売予定台数分のメモリを確保し終えたとしているため、新品の台数は計画を下回らない代わりに、計画を超えて増えることもない状態です。そのため、PS5 Proの品薄は早くても2027年初頭まで続く見通しとなっています。
そんな中、ソニーは11月19日の『Grand Theft Auto VI(GTA6)』の発売を前に、米国のPS5の持ち主へ11月2日付でPlayStationアプリから「PS5を下取りに出せば最大400ドル」と通知しています。年末商戦の時期の下取りはGameStopのような小売店が行うのが普通で、メーカーのソニー自身が持ち主に直接呼びかけるのは珍しい形です。窓口はソニーの直販サイトであるPlayStation Directの下取りページで、買い取るのは整備済み中古品を販売するBack Marketです。代金はPlayStation Storeのクレジットではなく銀行口座への振り込みで、新しい本体を買わなくても、PS5を売るだけで現金を受け取れます。
400ドルが付くのは、ディスクドライブを搭載した通常のPS5で、傷のない最上位の状態(Grade 0)の本体にコントローラーを2台以上付けた場合です。この額は8月23日〜9月22日に実際に付いた査定額をもとにした上限で、状態などによって下がり、ディスクドライブを持たないデジタル・エディションは380ドルまでです。それでも400ドル(約6.3万円)は、発売時価格の499.99ドルの8割、現行価格の649.99ドルの約6割にあたります。
PS5 ProはGTA6を前に米国でほぼ在庫切れ。通常版のPS5も続いて品薄か
GTA6を前に需要が高まっているPS5 Proは、米国ではほぼどこでも在庫切れになっている一方、通常版のPS5(649.99ドル)とデジタル・エディション(599.99ドル)は11月3日時点でBest Buyに在庫があります。ただ、新品が増えない中で、ソニーはGTA6の約2週間前に、通常版に最も高い額を付けて中古の本体を集め始めています。GTA6で需要が計画を上回れば、PS5 Proに続いて通常版も品薄になる可能性があり、下取りはその分を整備品で補う備えとみられます。
下取りの通知が確認されているのは米国だけで、日本での実施は不明です。日本ではすでに、PS5 Pro(13万7,980円)はソニーストアが直近2年間にPS5とPS4を合計60時間以上遊んだアカウントに限って抽選で販売しており、通常版のPS5(9万〜10万円)も8月から大手量販店で品切れや販売休止が続き、11月4日時点ではディスクドライブ搭載モデルを販売終了とした量販店もあります。一方、5.5万円の日本語専用のデジタル・エディションは在庫があり、GTA6と同じ11月19日には新色の「ミッドナイト ブラック」と同色のディスクドライブ(11,980円)も発売されます。日本では安い日本語専用版が供給の中心になっており、GTA6を遊ぶための本体は日本語専用版なら手に入りやすい一方、品薄が続くのはPS5 Proと通常版になりそうです。


