AMD Ryzen 9000はRyzen史上最悪の売行き。Ryzen 7 7800X3Dの値上げに拍車
AMDが8月から発売したRyzen 9000シリーズはレビューでは評価を得られず、そのあとも最適化不足やTDP変更など発売準備が万全ではないような動きで海外では発売直後に値下げされるなど、販売状況は芳しくないようです。そんなRyzen 9000シリーズですが、オーストラリアのHardwareUnboxedが量販店から入手した情報によると『Ryzen登場以来、過去最悪の販売台数』であり、発売時には千台近い販売台数が記録されるような大手量販店でもRyzen 9000シリーズは2桁台の販売台数しか記録しなかったとのことです。
同様の販売傾向はドイツのPCパーツ量販店であるMindfactoryでも確認されており、Ryzen 9000シリーズ発売から1か月近く経過していますが、販売台数は500台に満たないなど新しいCPUとしては非常に低調なスタートになっています。
ただ、このRyzen 9000シリーズの低調な滑り出しの影響は人気が高いRyzen 7 7800X3Dの販売価格に影響を与え始めています。
同CPUは海外と日本共にRyzen 9000シリーズ発売後すぐまでは価格が横ばいでしたが、Ryzen 9000の売れ行きがあまり良くないためなのか、値上がり傾向が鮮明になりつつあります。実際に、ドイツのMindfactoryでも1週間の間にRyzen 9000の各モデルが30台以下しか売れない中、Ryzen 7 7800X3Dは800台以上販売するなど人気に拍車をかける結果になっています。
AMDでは2024年末から2025年にエントリーモデルとなるRyzen 5 7600X3DやRyzen 9000X3Dシリーズなどの発売を計画していますが、前者はCore i9-14900Kに近い性能が期待できるため人気となりそうですが、後者についてはどれだけ高いゲーミング性能を叩き出せるかが売れ行きを左右する要素となるため、高い性能と発売時からWindows 11向けに最適化されることに期待がかかります。
No One Is Buying AMD Zen 5, Post Launch Update | Hardware Unboxed
Mindfactory
コメント
コメント一覧 (1件)
7800X3Dの値上がりがえげつなくて笑えますね
自分が買った時と比べて+2万はデカすぎます
今の価格なら7900X3D買ってCCD1切りますかね…