NVIDIAではGeForce RTX 4000シリーズの最上位モデルとして、RTX 4090を発売していますが、さらに性能を上げた上位となるGeForce RTX 4090 Tiの発売を計画している様で、その仕様のリーク情報が出現しました。
消費電力は最大600W、CUDAコアは18176コア。GeForce RTX 4090 Tiの仕様情報が出現
NVIDIAでは2022年9月にGeForce RTX 4000シリーズの最上位モデルとなるGeForce RTX 4090を発売しています。このRTX 4090ではCUDAコアを16384基有効化されたAD102-300 GPUを搭載し、VRAMにはバス幅384-bit、21GbpsのGDDR6Xを24GB搭載し、消費電力は最大450Wのグラフィックカードになっています。
このRTX 4090では前世代のRTX 3090 Tiに対して1.5倍近いゲーミングパフォーマンスを誇り、2023年時点では間違いなく史上最強のグラフィックカードと言えるモデルになっていますが、NVIDIAではこのRTX 4090の上位モデルであるRTX 4090 Tiを計画しているようです。
RTX 4090 Ti
PG136/139-SKU310
18176FP32
96M L2
24Gbps 24G GDDR6X
total board power ~600W— kopite7kimi (@kopite7kimi) January 30, 2023
RTX 4090 Tiに関してはGPU関係のリークを扱うKopite7kimi氏が現時点で明らかになっている仕様についてリークをしています。
仕様としてはPG136/139-SKU310と呼ばれるSKUで、RTX 4090やRTX 4080と互換性を持つ基板のようです。CUDAコアはAD102 GPUに搭載されており、内蔵されている18432基のコアの内、1.4%が無効化された18176コアが有効化され、GPUに内蔵されているL2キャッシュは96MB搭載となっています。L2キャッシュについてはRTX 4090に対して33%増となっています。
VRAM面ではバス幅は384-bitで、最速となる24 GbpsのGDDR6Xを24GB搭載する予定で帯域幅は理論上1152GB/sとなりRTX 4090より15%高速化が図られています。
ただ、CUDAコアの増加やVRAM速度の向上にともない消費電力は最大600W、RTX 4090の450Wから1.3倍増となっており搭載されている12VHPWR電源が供給可能な電力の上限に設定されているようです。
数日前に、RTX 4090 TiまたはRTX TITANと見られるグラフィックカードの写真が出現していますが、もしかしたらこの写真は800Wの消費電力を誇り、自らメルトダウンするRTX TITANではなく、今回Kopite7kimi氏がリークしているRTX 4090 Tiであった可能性はありそうです。ちなみに、このリークされた写真のグラフィックカードは4スロット厚で冷却性能を向上させるために基板を縦配置にしています。
最大800WのGeForce RTX 4090 Tiの写真出現。基板は縦置きで4スロット厚
GeForce RTX 4090 Tiの発表または発売時期や価格に関してはリークでは明らかにされていませんが、NVIDIAが関係する直近のイベントは2023年3月20日から開催されるGame Developers Conference(通称:GDC)と同じく2023年3月20日にNVIDIAが独自に開催するGPU Technology Conference(通称:GTC)の2つでもし発売が近ければこれらのイベントで発表まはたティザーなどが行われると見られています。
価格についてはRTX 4090 Tiに関しては$2000近い価格で販売されると予測されており、日本での販売価格については恐らく35万円~40万円になると見られています。恐らくRTX 3090 Tiが発売された時のようにごく一部の層にしか売れないグラフィックカードになる事は確実と言えそうです。
コメント
コメント一覧 (1件)
ワークステーションの制限品をゲーム用に調整したものを無理やり投入して見せかけのぶっちぎりを演出しているようにしか見えない。
性能だけなら6年以上現役だろうが、数年後にワッパ・コスパともに改良された後続に色々抜かされるのが目に見えてる。