GeForce RTX 4070が売れなさ過ぎて生産停止期間が延長。価格下落も続く。

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NVIDIAのGeForce RTX 4070については新世代モデルであるにも関わらずRTX 3080に近い性能と価格で発売されてしまい、非常に乏しい売れ行きが記録されていました。そのため、NVIDIAでは発売から1週間で値引きする話が登場し、その後には生産を4月一杯は中止されるという話まで出ていました。しかし、どうやら想定以上に売れていないため、生産停止が6月まで延長されることが決定し、販売価格の下落も続いているようです。

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NVIDIA GeForce RTX 4070が想定以上に売れていないため、生産一時停止が6月まで延長。価格も下落中

NVIDIAのGeForce RTX 4070は北米では$599、日本円では99,800円で2023年4月13日から発売が開始されましたが、新世代グラフィックスカードにもかかわらずGeForce RTX 3080並みの性能で同じ価格と言うコストパフォーマンスの悪さから、発売日は最安値モデルでさえも売り切れず、果てには発売から1週間程度でAIBに対して$50、日本円で約8000円の返金を行う事で値下げを要請するなど、悲惨な販売状況で有ることが明らかになっていました。ただ、NVIDIAではこれ以上の値下げを行うのを防ぐために4月いっぱいまでRTX 4070の生産を一時停止することが明らかになりましたが、生産一時停止期間がさらに延長される見通しのようです。

Supply chain says NVIDIA RTX 4070 graphics card sales are not good, and the outage will be extended until June – IT House (ithome.com)

中国のIT Homesによると、NVIDIAでは当初は4月頃まで生産一時停止をすると決めており、5月から生産を再開する見通しだったのですが、今後もRTX 4070をはじめとするグラフィックスカードが売れないと言う見通しから在庫が積み上がるのとこれ以上の価格の低下を防ぐために生産停止期間を6月まで延長する方向で決定しているようです。実際にRTX 4070については海外のNeweggなどのGPU販売ランキングなどを見ても、RTX 4090やRTX 4080などはトップ10にランクインしているものの、RTX 4070は85位で初めて登場するなど全く売れていない事が明らかです。

NVIDIAとしては生産停止を伸ばす事で代理店や量販店の在庫量をコントロールし、価格に関しても安定(高値維持)を行う効果を狙っているようです。また、売上高と言う面でもここ最近のメインフォーカスはAI向けグラフィックスカードになっており、需要が大きく落ち込んでいる上に、TSMC 5nm採用によってコストが上がっているコンシューマー向けグラフィックスカードにおいては売上高を闇雲に増やすよりも、利益を狙っていく事に徹していると考えられます。

GeForce RTX 4070の価格は9.2万円にまで下落。9万円を切る価格も迫る?

NVIDIAによる価格維持作戦もむなしく、RTX 4070の販売価格は下落傾向にあります。

GeForce RTX 4070については最安値で販売されているモデルは99,800円と言う価格設定でしたが、発売からたった1週間で1000円引きの98,800円となっていました。しかし、それでも売れ行きは芳しくなく発売から約1ヵ月経過した5月18日時点では最安値モデルは92,047円と8000円に迫る大きな値下がりが記録されています。

2023/5/20:TSUKUMOでGeForce RTX 4070が91800円で販売されています。

この価格の値下げについてはZOTACの他にGIGABYTEやMSIでも行われているため、もしかしたら発売数日後にNVIDIAがAIBに対して値下げの原資としてAIBへ$50相当の返金を行ったことが反映されているかもしれません。ただ、それでも売り切れになる気配はなく、このまま9万円を割り込む価格で販売されるのも時間の問題と言えるような状況になっています。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (19件)

  • そのまま生産終了したら
    話題になって売れるのでは?

    AIB各社から
    「無駄な設計させられた、マジ許さん。訴えてやる」
    って話になるかもだけど
    ならないかもだし、
    やってみたらどうだろう

  • 秋葉原のパーツショップでは店頭特価で既に9万割ってるのを見掛けましたね

  • 5000番台どうすんのやろ。4000番台と同じ路線なら爆死確定やし。
    久々のリネーム商法でもすんのかね?

    • 性能2倍予定みたいですけど価格も4000番代の2倍だったら笑う、5070が20万とかだったりw

  • AI絵でGPUはある程度は需要あるけど個人のPCにAI導入するには現状ではPC知識がないと無理だし、物好きしか個人のPCに導入しないだろうもっと手軽にインストールできるようになれば別かもしれないけど
    でもオンラインで触れるならわざわざ自分のPCに環境を構築して電気代を爆食いして出力させる意味もなくなるか

  • コア数全く増えてないのに価格だけ上がってもなw
    コア数倍の5000系早く出してくれ

  • AI触らない層や、フルHDが主だったりフレームレートそこまでいらないライトゲーム層は2000番台でも十分だしなぁ
    それで値段上がってたら買い控えるし売れるわけが無い

  • お値段据え置きで性能アップが業界の常識でしょうに
    お値段据え置き性能据え置きって、誰が買うの
    なら、今のままでいいやと考えるのが普通

  • 同じ性能なら4070のが消費電力がだいぶ低いから買い換えるメリットはある程度とおもうけどねー。
    わしは3060tiから買い換えたいぞ。
    性能アップ(FPSアップ)して消費電力(TDPじゃなく実測値)が20~30Wくらい低いんだもの。
    比べてる動画みた。

    • 30wの電力差で元取るのに何年かかるかわかってるかw

  • 最低でも8万円前後あたりまで値下がりしないと売れないと思う。
    価格設定を間違えてるとしか思えん。

    GTX10シリーズとRTX30シリーズが当たりだったからRTX40シリーズは外れだと思って最初から買う気なかったけど。

  • こうなると4060ti 16GBが出る頃には4070と価格が並ぶか下手を打てば逆転してそうなんだけどそこらへんどうするつもりなんだろう

  • 4070tiが3090ti並みの性能で3080ti以下の価格。

    4070が3080並みの性能で3080同等の価格。

    4060tiが3070並みの性能で3060ti同等の価格。

    4060が3060ti並の性能で3060同等の価格。

    4070がずば抜けてお得度が低い。
    10万近い価格のグラボに消費電力性能を重視する人は少数派。
    売れなくて当然。

    3090相当の性能あれば、この価格でもある程度売れただろうけど。

    それか、3070相当の価格ならよかったのにね。

    8万前半にならないと動かないだろう。

    まぁそこまでは下がらんだろうから、生産終了までずっと低空飛行だろうな。

    • 4000系のみでコスパ比較すると、4080がコスパ悪くて、他は大体同じ。
      4070が特別にコスパ悪いということは無い。
      3000系は3080が一番コスパ良いので、それとの比較になるから悪く見えるだけ。
      同様に4090が良く見えるのは、3090tiのコスパが無茶苦茶悪かったから。

      ただハイエンド~ローエンドが同じコスパというのは普通はあり得ないから、意図的にやってるのは確実。普通はローエンドに向かってコスパ良くならないとおかしい。

  • この価格帯で消費電力を重視する人は少数派。
    だからこの結果。

    消費電力を重視する人が多数派なら、もっと売れてる。

  • 消費電力云々もハイエンドにパワーリミットした方が理に適ってるというねw
    VRAMも12GBと昨今のゲーム相手だと心もとない

  • もう旬を過ぎた感があって今更値下げされても買う気がしない。おつ!

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