Corsairは、16ピンGPU向けの新しい電源ケーブル「ThermalProtect PCIe 5.1 600W」を発売しました。コネクタの過熱を検知するとGPUを自動的に停止させる機能を備えています。
ThermalProtectケーブルが過熱検知でGPUを自動停止
GeForce RTX 5090をはじめとする16ピンコネクタを採用したグラフィックカードでは、コネクタの溶損やGPU本体の故障といったトラブルが継続的に報告されており、ユーザーは監視ツールや目視によるチェックを常時強いられている状況です。こうした問題に対しては、これまでにもMSI、ASRock、ASUSといった主要メーカーが独自の16ピンケーブルや監視ユーティリティを投入してきましたが、Corsairも同様の安全対策を備えた製品で参入する形となります。
16ピンコネクタを巡る安全対策は、各社がそれぞれ独自規格・独自ソフトで対応する状況が続いており、本来であればコネクタ規格自体の見直しで解決すべき問題が、ケーブル側の付加機能で補われている状況が続いています。
温度センサを内蔵し12V-2×6対応PSUなら他社製でも利用可能
ThermalProtectケーブルはPCIe 5.1規格に準拠した12V-2×6仕様で、最大600Wの電力供給に対応しています。最大の特徴はケーブル自体に過熱保護機構(OTP:Over Temperature Protection)を内蔵している点で、30mmのケーブルコム部分に収められたセンサーが12V-2×6コネクタの温度を常時監視し、異常な温度上昇を検知した際にはGPUへの電力供給を停止することで損傷を回避する仕組みとなっています。
また、このケーブルはCorsair製電源ユニット専用ではなく、12V-2×6コネクタをネイティブに搭載したPSUであれば他社製を含めて利用できる点もポイントです。自社製品のみへの囲い込みを避けたことで、既存のATX 3.1対応電源を使用しているユーザーにも導入の選択肢が広がります。
ケーブル長は650mmで、カラーはブラックとホワイトの2種類を用意。コネクタが正しく差し込まれたことを示すグレーのチップが先端部に設けられています。販売はCorsair公式ストアおよび主要小売店で開始されており、すでにRTX 5090などの16ピン搭載GPUを運用しているユーザーにとっては、PSU本体を買い替えずにケーブル交換のみで安全機構を追加できる選択肢となるため、過熱トラブルへの不安があるなら導入を検討する価値はありそうです。
なお、日本ではCorsair製品が比較的入手しやすいうえ、12V-2×6対応PSUを搭載した自作PCも増えているため、RTX 5090ユーザーを中心に国内でも一定の需要が見込まれる製品といえそうです。


