IntelのハンドヘルドゲーミングPC向けSoC「Arc G3 Extreme」のPassMarkベンチマーク結果がリークされ、AMD Ryzen Z2 Extremeをマルチスレッドで約25%上回る性能を示したことが明らかになりました。
Arc G3 Extremeが14コア構成でPassMarkに登場
Arc G3シリーズはIntelが2026年中頃の投入を予定しているハンドヘルド向けチップセットで、Panther Lakeをベースとした製品ですが、今回この中で最上位モデルとなるArc G3 ExtremeのPassMarkベンチマークの結果が明らかになりました。
14コア構成でブースト4.6GHz、iGPUはXe3 12基のB390を搭載
PassMarkに掲載された製品はMSI Claw 8の次期モデル(Arc G3 Extreme搭載)と見られています。CPU構成はPanther Coveアーキテクチャー採用のPコアが2基、Darkmontアーキテクチャー採用のEコアが12基(Eコア8基+LP-Eコア4基)の合計14コア14スレッドとなっています。ベースクロックは3.70GHz、ブーストクロックは4.60GHzで、L3キャッシュ12MB、L2キャッシュ合計18MBを搭載しています。
内蔵GPUには12基のXe3コアを備える「Arc B390」を採用しており、XeSS 3や可変VRAM容量に対応しています。なお、標準のArc G3ではXe3コアを8基に削減した「Arc B370」が搭載される見通しで、Arc B390を搭載するのはG3 Extremeのみとなります。
なお、今回のベンチマークはCPU部分のみですが、Arc B390はRadeon 890Mや既存のArc 140Vを50%以上上回るとされており、iGPU性能の比較が揃った段階ではハンドヘルド市場での優位性がさらに広がる可能性があります。
Ryzen Z2 ExtremeをMTで25%、STで8%上回る

PassMark上のスコアはマルチスレッドが29,622ポイント、シングルスレッドが4,288ポイントとなっています。これはAMD Ryzen Z2 Extremeに対してマルチスレッドで約25%、シングルスレッドで約8%上回る数値です。
メモリはLPDDR5x-9600をサポートし、TDPは15〜30Wの範囲で動作する見通しです。
| SoC | プロセス | コア数/スレッド | iGPU | TDP |
|---|---|---|---|---|
| Intel Arc G3 Extreme | Intel 18A | 14/14 | Arc B390(12 Xe3) | 15-30W |
| AMD Ryzen Z2 Extreme | TSMC 4nm | 8/16 | Radeon 890M(16 CU) | 15-35W |
なお、AMD側のハンドヘルド向けアップグレードは2027年前半まで予定されておらず、Intelにとっては2026年中頃から1年近く、Ryzen Z2 Extremeを上回る性能を独占できる構図となります。
搭載機の先行リスト価格は1500ドル超のケースも
Lunar Lake搭載の現行Claw 8が21万円で販売されているのに対し、Arc G3 Extreme搭載のMSI Claw 8は1500ドル(約24万円)以上で販売される可能性があるなど、メモリ価格高騰の影響を受けて値上がりが避けられない構図となっています。また、日本での販売価格はこの金額に為替リスクや代理店手数料が上乗せされるため、30万円に迫る水準も視野に入り、据え置きゲーミングPCと競合する価格帯での投入となりそうです。

