ドイツでAMD RadeonがNVIDIA GeForceの販売台数を10週間上回る。価格が魅力的?

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グラフィックスカードにおいて販売台数や人気度、知名度においてはNVIDIAのGeForceがAMDのRadeonを上回る状況がここ数年間ずっと続いてきていましたが、ドイツにおいてAMDのRadeonがNVIDIA製グラフィックスカードの販売台数が10周間上回るなどAMDの人気が徐々に高まっている可能性が出てきているようです。

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AMDのRadeonがNVIDIA GeForceに対して販売台数が10週間上回る。Radeon RX 7000シリーズ新モデルでもこの流れを続けられるかが焦点

ゲーミング用のグラフィックスカードを選ぶ際には日本や北米などではNVIDIAのGeForceの知名度が非常に高く、販売ランキングなどを見ると上位常連はNVIDIAのGeForceでAMDのRadeonはどちらかと言うとマイナーな存在に位置します。実際に、SteamがまとめるハードウェアサーベイにおいてもNVIDIA製グラフィックスカードが70%以上のシェアを獲得する一方で、AMD製グラフィックスカードは15%に留まっています。しかし、最近ではNVIDIAが発売したGeForce RTX 4000シリーズでは性能が大きく向上していない割りに価格が軒並み高騰した事からレビューアーやユーザーからの評判はあまり良くありません。

そのためなのか、ドイツの大手PCパーツ販売店であるMindfactoryがまとめるグラフィックスカードの販売台数の集計結果によると2023年が始まって19週間中10週間、AMDのRadeon系グラフィックスカードがNVIDIAのGeForceシリーズを上回る販売台数が記録されたとのことです。

TechEpiphany氏は販売個数などの情報が掲載されているMindFactoryの売上データを毎週集計しているのですが、この情報を3DCenterが集計した結果が以下の表にまとめられています。

ドイツのグラフィックスカード市場は海外同様に需要が落ちており、5月8~15日までを集計した2023年第19週に対して4週間前の2023年15週との比較では販売台数が2022年の平均販売台数の5782台に対して52%減と大きな下落が記録されています。

ただ、この悲惨な市場環境下でAMDの販売台数はNVIDIAを上回る場面が増えてきているようで、2023年に入ってから集計結果が第19週間まで出ていますが、この中で10週間分の集計ではAMDのグラフィックスカードがNVIDIAのグラフィックスカードの販売台数を上回る結果になっているようです。

TechEpiphany氏によると特に最近売り上げを伸ばしているのがRadeon RX 6950 XTとのことです。AMDではGeForce RTX 4000シリーズに対抗するRX 7000シリーズのモデルラインアップは少ない状況ですが、レイトレーシングを除く部分で性能的に対抗できる製品の値下げを行っています。例えば約9万円で販売されているNVIDIAのGeForce RTX 4070に対して、性能的に上回るRX 6950 XTを同じ価格で販売するなど旧世代のRX 6000シリーズを活用した販売方法を展開しており、この販売方法が成功していると言えそうです。

ただ、NVIDIAでは今後はより高い販売台数が期待できるRTX 4060シリーズを間もなく投入予定としているため、今後は競争が激化すると見られています。これに対してAMDではメインストリーム向けモデルのRX 7600をはじめ、ハイエンド寄りモデルとしてRX 7800系やRX 7700系などを投入していくと見られているため、これらの製品でも今までと同様にNVIDIAより高い販売台数が見られるかが焦点と言えそうです。

なお、今回の集計結果はドイツのMindfactoryだけから集めたもので、ここでの結果が全世界の傾向を示す訳ではありません。ただ、北米でグラフィックスカードなどを多く取り扱っているNeweggの販売ランキングを見るとNVIDIAがトップ5まで独占していますが、それ以降はAMD製グラフィックスカードも数多くランクインしているため、RX 7000シリーズの新モデル次第ではNVIDIAのシェアに今より喰いこむことが可能かもしれません。


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