NVIDIAではGeForce RTX 4000シリーズのアッパーミドルレンジモデル、GeForce RTX 4070を2023年上半期に発表を予定していますが、今回このGeForce RTX 4070の動作クロックと量産開始日程が明らかになりました。
GeForce RTX 4070は最大2.475 GHzで動作。2月から量産開始
NVIDIAでは2022年から発売を開始したGeForce RTX 4000シリーズについて最上位のRTX 4090から順次、価格帯が低いモデルの展開を進めていますが、この中で次に登場する事が予測されているGeForce RTX 4070について、新たに動作クロックと量産開始時期に関する情報が出現しました。
TechPowerUPのGPUデータベースを管理するMatthew Smith氏がGeForce RTX 4070のリファレンスモデルとAIBモデルの動作クロックに関する情報を入手したようです。
Reference RTX 4070 has a Base clock of 1920 and 2475 boost
first AIB to finish a 4070 is Colorful with their Ultra W OC line, boost of 2505 MHz
— Matthew Smith ᅠ (@T4CFantasy) January 30, 2023
Matthew氏によると、RTX 4070のリファレンスモデルではベースは1950 MHz、ブースト時は最大2475 MHzに動作クロックは設定されるようです。
RTX 4070については現時点では現行RTX 3070と同じくCUDAコアを5888コア搭載と言われています。今回の情報の通り動作クロックが最大2475 MHz動作の場合、浮動小数点演算は29.1TFLOPsに達するためRTX 3080相当の性能を有しているとみられています。
VRAM関係ではRTX 3080では320-bitだったバス幅が192-bitに狭められている事から帯域幅はRTX 3080の760 GB/sに対して504 GB/sと大きく絞られています。そのため、4Kでテクスチャー解像度の高いオープンワールドゲームなどをプレイする際のパフォーマンスはRTX 3080と言うよりはRTX 3070に近い性能になる可能性があります。一方で、1440p解像度程度であれば十分高いパフォーマンスを発揮できると考えられます。
グラフィックカード | RTX 4070 Ti | RTX 4070 | RTX 3070 | RTX 3080 |
---|---|---|---|---|
GPU | AD104 | AD104 | GA104 | GA102 |
CUDAコア | 7680 | 5888 | 5888 | 8704 |
ベースクロック | 2310 MHz | 1920 MHz | 1500 MHz | 1440 MHz |
最大クロック | 2610 MHz | 2475 MHz | 1725 MHz | 1710 MHz |
浮動小数点演算 | 40 TFLOPS | 29 TFLOPs | 20 TFLOPs | 29.8 TFLOPs |
VRAM仕様・容量 | 12GB GDDR6X | 12GB GDDR6X | 8GB GDDR6 | 10GB GDDR6X |
バス幅 | 192-bit | 192-bit | 256-bit | 320-bit |
VRAM帯域幅 | 504 GB/s | 504 GB/s | 512 GB/s | 760 GB/s |
消費電力 | 285W | 200W | 220W | 320W |
AIB製モデルではColorful製がTechPowerUPのGPUデータベースに情報が寄せられているようで、動作クロックはOCモデルという事で最大2505 MHzとリファレンスモデルより30 MHz高められた設定になっています。
NVIDIAのGeForce RTX 4070については2023年2月より量産が開始されることから、3月20日から開催される『Game Developers Conference(通称:GDC)』または同日からNVIDIA独自に開催するイベント『GPU Technology Conference(通称:GTC)』のどちらかで発表が行われる可能性がありそうです。
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