Intel Raptor Lake Refresh搭載のエントリーモデル『Intel 300』が計画中。2P+0E構成のCPUでPentium Gold G7400の後継モデルに
Intelではエントリー向けCPUのCeleronの後継モデルとしてIntel N100やIntel N200、Core i3-N300などを発売していますが、これらのCPUは第12世代CPUのAlder Lakeで搭載されているP-CoreとE-Coreの内、E-Coreのみを搭載したモデルになっています。そのため、省電力性能については非常に高いのですが、性能としては様々な場面で使える性能は持っているものの、Core i3-13100などP-Coreを搭載したCPUに比べると非力となっています。
また、これらのCPUはデスクトップ向けでは存在せず、CeleronやPentiumブランドの消滅によってデスクトップ向けCPUのエントリーモデルは登場しないのでは無いかと危惧されていましたが、どうやらIntelではP-Coreを2コアのみ搭載する実質Pentium Gold G7400の後継モデルである『Intel 300』を投入するようです。
14th Gen "Intel 300" processor will be out in Q3 2023.
— chi11eddog (@g01d3nm4ng0) August 8, 2023
Specs: 2 cores (2P+0E)/4 threads, 6MB L3 cache, P-core base frequency 3.9GHz, 46W. 🧐🧐🧐
"Intel 300", the new naming convention, is the successor to Pentium Gold G7400.
Intel 300に関する情報はリーカーのchi11eddog氏から登場しています。chi11eddog氏によるとIntelでは2023年Q3(7月から9月)を目途にRaptor Lake Refreshと同時に投入する予定のようです。
このIntel 300は第14世代デスクトップ向けCPUであるRaptor Lake Refreshの内の1つで、2P+0E構成のCPUで、合計4スレッド、6MBのL3キャッシュで構成されます。また、動作クロックについてはベースは3.9 GHzでTDPは46WとRaptor LakeのエントリーモデルであるCore i3-13100の65Wを下回るTDPに設定がされています。
価格は現行のPentium Gold G7400の後継という事で日本では1.3万円前後での販売が行われると見られています。
性能面ではPentium Gold G7400とIntel 300は同じ2P+0Eの2コア4スレッド構成ですが、Intel 300ではCPUにRaptor Coveに世代交代し、動作クロックもベースが3.7 GHzから3.9 GHzと若干上がっており最低でも5%の性能向上は見られると考えられます。
Intelでは冒頭で説明した通りCeleronの後継としてエントリー向けCPUでは『Intel N100やN200』などを投入していますが、今回投入されるモデルは『Intel 300』という事でNが付いていないCPUとなります。これはIntel N100やN200はAlder Lake-Nを採用していた事から付けられていたアルファベットで、Intel 300ではRaptor Lake Refreshを使っており特にアルファベットが無いことからIntelの後はそのまま数字になっているようです。
このモデル名ですが、今後Meteor Lake世代でE-Coreのみを搭載したMeteor Lake-Nや、デスクトップ向けのArrow Lake-Sなどが出た際にどのようにして世代を区別するのか興味深いのですね。まさかIntel N200第2世代とか非常に分かりにくい名称で出なければよいのですが・・・
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