NVIDIAが中国向け脱法グラフィックカードをTSMCに最優先注文。規制される前に売り抜けを画策?

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NVIDIAが中国向け脱法グラボをTSMCに最優先注文。規制される前に売り抜ける事を画策?

NVIDIAではアメリカの半導体規制から逃れるために性能を制限した脱法グラフィックスカードの製造を複数行っており、2024年にはHopper H100をベースに性能を制限したL20やGeForce RTX 4090の性能制限版のGeForce RTX 4090 Dの投入を行う予定です。ただ、この動きに対してアメリカ政府からも快く思われておらず、規制を強化すると言う発言も出ているためなのか、NVIDIAではこれらの脱法グラフィックスについてTSMCに最優先で生産してもらえるように注文を行った可能性が指摘されています。

[News] TSMC to Expedite Production of NVIDIA’s Specialized Chips for China | TrendForce Insights

情報はTrendForce経由で登場しており、NVIDIAは中国の顧客向けに生成AI向けグラフィックカードについて『Super Hot Run』と呼ばれる緊急発注を掛けたとのことです。このSuper Hot Runは最優先での生産が行われる注文方式の様で、2024年第一四半期中に生産が開始されるとのことです。

NVIDIAがTSMCに具体的にどのグラフィックスカードの生産を最優先注文したのかは明らかにされていませんが、恐らくHopper H100と同じダイを使うHGX H20 GPUやGeForce RTX 4090に内蔵されているAD102 GPUベースのL20だと考えられています。

これらのグラフィックカードは既存のダイを使っているものの、アメリカの規制に対応させるためにGPU内のマイクロ個コードを変更するか、特定のフューズを吹き飛ばす作業が必要であり、既存のGPUとは異なる構成で生産を行う必要がある一方で、アメリカもいつ規制強化するか不透明であるためNVIDIAとしては可能な限り急ぎで生産し、納品し対価を受け取る事を考えているのかもしれません。

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