Intel Raptor Lake Refreshの情報がMSIから流出。性能は平均3%、消費電力は最大300Wに迫る事が確定。
Intelでは2023年10月を目途に第14世代CPUであるRaptor Lake Refreshの投入を計画しており、発売も迫っている事からリーク情報も多く登場し始めていますが、MSIがRaptor Lake Refreshに対応するマザーボードについてマーケティング向けの動画がYoutube上で誤って公開されてしまい、Raptor Lake Refreshに関する情報が新たに明らかになりました。
Raptor Lake Refreshの全般的な仕様としては、既に明らかになっている通り第14世代Intel Core CPUとして登場します。これはノートPC向けで投入されるCoreとCore Ultraとは異なるネーミングになっています。
アーキテクチャー面では第13世代CPUであるRaptor Lakeからは変更は無く、P-CoreにはRaptor Cove、E-CoreにはGracemontを搭載し、製造プロセスもIntel 7 (10nm)から変更がありません。
性能面では各モデル、先代モデルより最大3%ほどの性能向上に留まるようです。これはコア数などは変わらず動作クロックを若干引き上げる事に伴う性能向上になっています。ただ、Core i7-14700Kに限っては8P+8Eから8P+12EとE-Core数が4コア増えるため、マルチコア性能は先代より17%向上する見通しとの事です。
その他に、動作クロックは最上位モデルでは6.0 GHzを超える高い動作クロックが設定される他、より高速なDDR5メモリーに対応する予定となっています。ただ、消費電力については動作クロックが全体的に引き上げられているため、デフォルト設定でも高負荷時には300Wに迫る事も明らかになるなど、ワットパフォーマンスは先代のRaptor Lakeに比べて落ちているようにも見えます。
対応マザーボードについてはZ690やZ790などすべてのLGA1700マザーボードであればBIOSアップデートのみで対応可能となりますが、Raptor Lake Refreshと同じタイミングで登場する700シリーズマザーボードではWi-Fi 7やBluetooth 5.4など新機能も追加する他、高速なDDR5へのサポートが強化されると見られています。
このRaptor Lake Refreshは2023年9月19日から開催されるIntel Innovation 23で発表が行われ、10月にはCore i5/i7/i9のK/KFバリアントのみ発売し、2024年1月にはCore i3/i5/i7/i9の無印モデルなども追加で発売する計画になっています。
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