サムスン ExynosがGalaxy S24シリーズで復帰。北米仕様以外のモデルはExynos 2400採用。Ultraはすべての地域でSnapdragon 8 Gen 3採用
サムスンではGalaxy S23を除く歴代モデルでは自社開発のSoCであるExynosシリーズを採用し続けてきましたが、Galaxy S23シリーズでは全モデルでSnapdragon 8 Gen 2が採用されています。しかし、サムスンでは2024年に発売が計画されている次期GalaxyシリーズのGalaxy S24シリーズにおいては一部モデルでExynosシリーズを再度採用するとともに、ハイエンドモデルにはSnapdragon 8 Gen 3を採用するなどを計画しているようです。
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Galaxy S24シリーズに搭載されるExynosはサムスンの改良型4nmプロセスで製造されるExynos 2400が搭載される予定で、サムスンによるとCPUはExynos 2200に対して70%高速化、AI処理は14.7倍に向上し、GPUにはAMDのRDNA 3アーキテクチャーに基づいたXclipse 940 GPUを搭載しています。このExynos 2400についてはサムスンが10月5日に発表を行ったものの具体的な性能については明らかにされていませんが、少なくともSnapdragon 8 Gen 3よりは低い性能に落ち付くと見られています。ただし、コスト面ではサムスン自社ファウンドリーを使う事から有利にであるためサムスンとしては可能な限り採用モデルを増やす事を狙っているようです。
そんなExynos 2400については一部地域で販売がされるGalaxy S24やGalaxy S24+に搭載が予定されているとのことで、韓国とヨーロッパ地域ではExynos 2400が搭載される計画になっているようです。この中で日本などは明らかにされていませんが、韓国はアジア地域に当たるため基本的にExynos 2400が搭載される可能性が高いと言えそうです。北米についてはGalaxy S24やGalaxy S24+ではSnapdragon 8 Gen 3が採用される見込みになっています。
一方で、ハイエンドモデルのGalaxy S24 Ultraについてはすべての地域で販売されるモデルではSnapdragon 8 Gen 3が採用される計画になっています。
サムスンがこの様に地域別、モデル別で採用SoCを分ける背景にはExynos 2400の方がコスト面で有利と言う事もあるのですが、Qualcommとの関係性やGalaxyシリーズの商品性も重視しての判断になっているとのことです。特に、QualcommについてはExynosなどSoC開発においてはライバル関係ではあるのですが、ファウンドリー事業においては重要な顧客になっています。特にSnapdragon 8 Gen 3ではすべてTSMC N4Pに取られていますが、Snapdragon 8 Gen 4やGen 5ではサムスンファウンドリーが検討に挙げられています。
Galaxyシリーズの商品性と言う観点では特にGalaxy S24 Ultraなど最上位モデルはiPhoneシリーズに対抗したモデルとして位置づけられており、性能が重視されるモデルになっています。そのため、サムスンとしては2024年時点で採用可能な最高性能のSoCであるSnapdragon 8 Gen 3をGalaxy S24 Ultraに搭載し、Galaxy S24やS24+についてはExynos 2400と混在させることでコスト最適化を図る事を考えていると言えそうです。
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