iPhone 18 Pro/Pro MaxにはSamsung Display製とLG Display製のOLEDパネルが混在していますが、両者を測定した結果が公開され、LG製の方が出せる色の範囲が広いことが分かりました。ただし、iOS 27ではその広さは使われておらず、LG製でも画面に表示される色はAppleが公称する色域(P3)の範囲にとどまっています。
iPhone 18 Proは2社のパネルが混在、LG製はSamsung製より色域が広い
調査会社のUBI Researchによると、iPhone 18 ProシリーズのOLEDパネルはSamsung DisplayとLG Displayの両社がAppleの最終認証を得て供給しています。発売前の予測では、iPhone 18 Pro向けはSamsung約1,800万枚に対しLG約1,900万枚とほぼ半々で、iPhone 18 Pro Max向けはSamsung約2,600万枚に対しLG約2,100万枚とSamsungの方が多くなっています。ただ、LG製は安価な代替品というわけでもなく、iPhone 18 Proシリーズ向けのパネル価格は、従来とは逆にLGの方がSamsungよりわずかに高いとされています。
ただ、iPhone 18 Proシリーズにどちらのパネルが載っているかは購入時には確認できず、Appleもどちらを載せたかを公表していません。そのため、ユーザーはシステム診断ログ(sysdiagnose)から読めるパネルの識別コードで見分けることができ、G9Nと記載があればSamsung製、GVCとGH3がLG製とされています。
そんな2つのパネルが搭載されるiPhone 18 Proシリーズですが、中国でディスプレイ測定などを行っている洋芋PotatoNE氏が、画面が出す光を波長ごとに測る分光測定でディスプレイの違いを明らかにしています。

iPhone 16 ProシリーズやiPhone 17シリーズでは、Samsung製とLG製で光の波長ごとの分布(スペクトル)が青付近を除けばかなり近かったのに対し、iPhone 18 ProのLG製はGVCとGH3のどちらも、緑と青の光の山がSamsung製のG9Nや過去のiPhoneより短い波長側へずれていました。この違いはパネルが出せる色の範囲(色域)に表れており、4K・8K放送向けに定められた広い色域規格BT.2020に対するカバー率は、従来のiPhoneの約75%に対してLG製は86%近くまで広がり、Samsung製のG9Nも上回っています。
LG製でも表示される色は従来どおりで、色味の差は個体次第
ただし、iOS 27ではLG製の広い色域は使われておらず、測定者がBT.2020の端に近い色を含む素材を表示させても、画面に出たのはP3(iPhoneが対応を公表している、BT.2020より狭い色域)の範囲までだったことを明らかにしています。AppleもiPhone 18 Proシリーズの技術仕様にて色域を「Wide color(P3)」としています。
このように制約が設けられている理由について、測定者はAppleがLG製パネルの広い色域をソフトウェア側でSamsung製にそろえているためと分析しています。


色域とは別に、測定者によるとiPhone 18 Proは白の色を、平均的な人の目の色の感じ方を表すAppleの新しい基準(Apple CMF 2026)で合わせており、従来の基準のままのこれまでのiPhoneと並べると白の色がそろわず、写真ではiPhone 18 Proの方が赤っぽく写るとのことです。平均的な目に合わせても同じ白の見え方は人によって違い、Samsung製は人によって黄色っぽくも青っぽくも見え、LG製は赤っぽくも緑っぽくも見えやすくなります。
測定者によると、白がほかの色に寄る度合いはLG製とSamsung製で同程度か、LG製の方がわずかに小さくなります。ただ、寄る色の方向が2社で異なっており、パネルのスペクトルも大きく違うため、LG製とSamsung製のiPhone 18 Proを並べると同じ人が見ても白の色が違って見えやすく、その差はこれまでのiPhoneより目立つとのことです。
そのため、同じiPhone 18 Proでも特に白色に関しては好みが分かれる可能性がありますが、色の再現性という観点ではAppleが定める公差の範囲内に収まっており、どちらのパネルに優劣があるわけではないようです。


