AMD X870EとX870マザーボードは9月30日発売に。Ryzen 9000X3Dもこれぐらいの時期に発売されるかも？
AMDは、Zen 5アーキテクチャーを採用するデスクトップ向けCPUのRyzen 9000シリーズと新チップセットを搭載するX870EおよびX870を、2024年6月開催のComputex 2024で発表しました。Ryzen 9000シリーズは2024年7月31日に全世界で発売される予定ですが、新チップセットを搭載するX870EとX870の発売は2ヵ月遅れとなることが明らかになりました。
X870EとX870は、現行のX670EやX670に対して、新たにUSB4.0に対応し、全モデルでPCIe Gen 5対応のPCIe 16レーンスロットとNVMe SSDスロットを備えています。また、EXPOは最大8000 MT/sの速度まで対応することが発表されています。しかし、これ以外に大きな変更点はなく、X870EはX670EにUSB4と高速なEXPOに対応させたのみで、X870に関してはB650Eと同じレーン数になるなど、若干の仕様の劣化が見られます。
そんな、X870EとX870の発売日は、2024年9月30日に全世界で予定されています。日本ではAMDの新製品は金曜日に発売されるため、2024年10月4日に発売される可能性があります。
これらのマザーボードの変更点が少ないため、Ryzen 9000シリーズの登場と同時に発売されない場合、多くのユーザーは価格が安くラインアップが豊富なX670系やB650系に流れることが予想されます。そのため、AMDがX870EやX870をマザーボード単体で発売しても意味がないため、同マザーボードの発売日と同時に3D V-Cacheを搭載するRyzen 9000X3Dなどの新CPUを発売する可能性があります。
実際に、Computex 2024に参加していた業界関係者からも、Ryzen 9000X3Dが2024年9月に発表または発売されるという話が出ています。また、タイミングとしてもX870E、X870マザーボードとRyzen 9000X3Dが同時に発売される可能性についても話が出ているため、X870/X870が発売される2024年9月30日にRyzen 9000X3Dも同時発売される可能性が高いと言えそうです。
AMDの競合であるIntelは、2024年9月24日に次世代デスクトップ向けCPUのArrow Lake-Sを発表し、10月中頃を目途に発売すると言われています。そのため、Ryzen 9000X3Dが9月30日に発売されれば、消費者の注目を引きつけることができるため、この時期の発売を狙っていても不思議ではありません。
X870EとX870はRyzen 9000シリーズと共にComputex 2024で発表されたため、同時発売になると見られていましたがどうやらX870E/X870は2ヵ月遅れの9月末とだいぶ遅くなるようです。ただ、このタイミングでRyzen 9000X3Dが発売される事になれば過去の3D V-Cacheモデル投入タイミングに対してはかなり早くゲーミング性能重視のユーザーにとっては朗報とも言える他、AMDにとってもEXPOが最大8000MT/sに対応すると言った新機能の魅力をより活かせるため、タイミングとしては悪くは無いと言えそうです。
AMD X870E & X870 AM5 Motherboards To Launch On 30th September, USB4 Support & Upgraded Designs | wccftech
補足情報
Ryzen 9000X3DはRyzen 9000シリーズに3D V-Cacheを搭載したデスクトップ向けCPUになっており、ゲーミング性能は極めて高くなると言われています。ただ、現時点で詳細な仕様などはリークされていませんが、Ryzen 9 9950X3Dなど最上位モデルでは3D V-Cacheを2つのダイに搭載する可能性や、3D V-Cacheの容量自体が大きくなる可能性が指摘されています。
| 製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
|---|---|---|---|
| CPU | AMD | Ryzen 9000X3D | 2024年9月～10月ごろ |
コメント
コメント一覧 （1件）
夏に出ると期待してたんだけどなぁ。
何か昔に感じた雰囲気を感じる、AMDの本命は、この次の世代かな。