アメリカAmazonのCPUランキングでAMDがトップ10を独占。日本はIntel含めてランクインするが懸念も
コンシューマー向けCPUの市場ではここ数十年間、Intelの寡占状態が続いていましたが、AMDのRyzenシリーズ登場以来、徐々にその寡占状態が解消され、2024年第3四半期のコンシューマー向けCPUのシェアはAMDが28.7%に達しています。そんな勢いが増しているAMDですが、アメリカのAmazonではCPUの販売ランキングでトップ10を独占するなど、強い勢いがある様子が明らかになっています。
アメリカのAmazonに掲載されているCPU販売ランキングではトップ10がすべてAMDで埋め尽くされており、1位にRyzen 7 9800X3D、2位にRyzen 7 7800X3Dのほか、Ryzen 5000シリーズやRyzen 7000シリーズが含まれています。一方で、IntelはCore i7-13700KFが11位で初登場し、12位にはCore i9-14900K、14位、15位にはCore i7-14700Kなどがランクインするなど、AMD製CPUに消費者の人気が集中しているようです。
ただし、AMD CPUについてですが、Ryzen 7 9800X3Dを除くとRyzen 9000シリーズはトップ10にランクインしておらず、発売当初のレビューでの評価が悪かった影響が見受けられると言えそうです。
日本ではIntelのCore i5-12400Fが1位にランクインするほか、Core i7-14700Kが7位、Core i7-14700KFが10位に入るなど、AMD一辺倒という状況ではありません。また、Ryzen 5000、Ryzen 7000、そしてRyzen 9000もランクインしており、各製品が満遍なく売れているため、アメリカより消費者の趣向がばらけている状態です。
しかし、アメリカ・日本ともにIntelの最新鋭CPUであり今後を担うLGA1851対応CPUのCore Ultra 200シリーズは、アメリカでは39位にCore Ultra 9、日本では24位にCore Ultra 7が入り、非常に低調に推移しています。そのため、今後はIntelが12月に投入予定の最適化アップデートに加え、販売テコ入れに向けた販売施策、そして2025年に販売されるエントリーからミドルレンジを中心としたCore Ultra 200Sの新モデルで、どれだけ販売面で挽回できるのかが注目されます。ただし、ここで失敗すると最低1年間はAMD一強という消費者にとってあまり良い状況にはならないため、Intelの挽回が期待されます。
CPU販売ラインキング | Amazon日本
CPU販売ラインキング | Amazon USA
https://www.amazon.com/Best-Sellers-Computers-Accessories-Computer-CPU-Processors/zgbs/pc/229189
コメント
コメント一覧 (1件)
アメリカは製造メーカーにはこだわらず性能で売れるんだろうな、日本はどちらかというと今までの実績で選ぶ人が多いんだろうか。
互換CPUメーカーがあと2社くらい居ればなぁ。