Intelが2026年下半期に顧客サンプリングを予定しているデータセンター向けAI推論GPU「Crescent Island」について、LPDDR5X-9600メモリを採用し帯域幅が約1.5TB/sに達する可能性があることが、リーカーの投稿により明らかになりました。
Crescent IslandはLPDDR5X-9600採用で帯域1.5TB/s到達の見通し
Crescent IslandはIntelが2025年10月に発表したXe3Pアーキテクチャ採用のデータセンター向けGPUで、AI推論ワークロードを主な用途としています。160GBのLPDDR5Xメモリを搭載し、エアクール式のエンタープライズサーバー向けに設計されており、顧客サンプリングは2026年下半期に予定されています。
Intelのコンシューマー向けArcゲーミングGPUがXe3P世代では投入されない方針であることはすでに報じられており、Xe3PはNova LakeのiGPUとこのCrescent IslandなどデータセンターおよびワークステーションGPUに集約される見通しとなっています。Crescent Islandはこの方針に沿った最初のディスクリート製品となります。
20基のLPDDR5Xパッケージで帯域1.5TB/sを実現か

リーカーのYuuKi_AnS氏が公開したPCBレイアウトによると、Crescent Islandには表面12基、裏面8基の計20基のLPDDR5Xパッケージが配置されているとのことです。これに加え、リーカーのBionic_Squash氏はLPDDR5X-9600の採用を示しており、これらの情報を組み合わせると1280-bitバス幅で約1.54TB/sの帯域幅が得られる計算となります。
HBMではなくLPDDR5Xを採用した点については、AI推論用途では学習ほどの帯域幅が必要ない一方、容量は大きく確保しやすいという事情があります。また、HBM搭載GPUは液冷が前提となるケースが多いのに対し、Crescent Islandは空冷式サーバーで運用できるため、既存のデータセンター設備にそのまま導入できる構成となっています。
メモリ容量は160GB~480GBの可能性
Intelが現時点で公式に確認しているメモリ容量は160GB構成のみで、これは8GBパッケージ20基の組み合わせに相当します。一方、YuuKi_AnS氏はCrescent Islandが160GBから480GBの構成をサポートする可能性を示唆しており、480GB版が実現するには24GBの高密度LPDDR5Xパッケージが必要となります。こうしたメモリ構成の上位版についてはIntel側の公式情報がなく、現時点では噂段階の情報にとどまっています。

