Nintendo Switch 2はSteam Deckより30~40%低い性能に。電力効率は大きく上回る見通し
任天堂では同社の次世代コンソールゲーム機として現行Nintendo Switchの次世代モデルとしてNintendo Switch 2 (仮称) の開発を進めている事を明らかにし、発売も2025年3月末までに発売することを明らかにしていますが、このゲーム機のゲーミングパフォーマンスに関する情報が登場しました。
Moore’s Law is Deadによると、Nintendo Switch 2ではValve Steam Deckに搭載されているVan Gogh APUに対してCPUにはArm系、GPUにはNVIDIA Ampere系アーキテクチャーを採用したことで電力効率が相当高められており、ハンドヘルドモードにおいてはファンレスで動作し、この時のチップ自体の消費電力は5W程度になるとのことです。これは現行Switchとほぼ同じですが、より高性能化されたCPUとGPUを搭載しているため、電力効率が大きく向上していると言えます。
ドック時はバッテリー持続時間を気にする必要が無いためNintendo Switch 2はピークパフォーマンスを発揮できるとのことで、この時のチップ自体の消費電力は15~30Wに達するとのことです。これによりUnreal Engine 5で描写されるMatrix Awakenなどを高解像度で動作させることが可能となるようです。
非常に高い電力効率の一方で、絶対的なゲーミングパフォーマンスは電力効率の高さを重要視して作られているため、ハンドヘルドモード時のパフォーマンスはSteam Deckに対しては劣る可能性が高いとのことです。そのため、Steam Deckに対して3分の2程度のパフォーマンスになるとのことで、Steam Deckで60FPSで動作するゲームは40~45FPS程度で動作するなどパフォーマンスは低くなっています。
ただ、Nintendo Switch 2では可変リフレッシュレート (VRR) をサポートすることからティアリングの発生を抑える事が可能であることに加え、DLSSに似たアップスケーリング技術にも対応すると言われています。そのため、例えば1080pで出力した場合はSteam Deckより劣るパフォーマンスにはなりますが、アップスケーリングやVRRなどを活用することで体感的な画質とパフォーマンスはSteam Deck並みかそれ以上を目指す可能性はあると言えそうです。
Steam DeckはTDPが最大15Wで動作するため、Nintendo Switch 2のハンドヘルドモード時の消費電力5WはSteam Deckの3割程度の消費電力になっています。その低い消費電力でも性能は6割程度実現するという事ですので、Nintendo Switch 2の電力効率はかなり高いと言えます。また、ドック時の消費電力は15W~30W程度と高めに設定されているため、この時のパフォーマンスはSteam Deckを大きく上回るなど、単純なゲーム機として、そしてハンドヘルドゲーム機としてもかなりバランスが良い性能であると言えそうです。
AMD Discontinuing RDNA 3, Nvidia RTX 5000 Launch Update, Zen 5 Strix Halo LP | Moore’s Law is Dead
補足情報
Nintendo Switch 2は現行Switchの後継モデルとして噂されている任天堂の次世代ゲーム機です。CPUおよびGPU性能が大きく進化し、レイトレーシングやアップスケーリングに対応する事で、PS4 Proに迫る性能になると言われています。
製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
---|---|---|---|
コンソールゲーム機 | 任天堂 | Switch 2 (仮称)* | 2024年度(2025年3月末まで) |
*過去に任天堂が発売するハードウェアにナンバリングが付いた事例はなく、Switchとは全く異なる名前になると考えられます。
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