NVIDIAでは2023年中にメインストリーム市場向けにGeForce RTX 4060 TiとRTX 4060を投入予定ですが、今回この中で上位モデルとなるGeForce RTX 4060 Tiの動作クロックに関する情報が出現しました。
NVIDIA GeForce RTX 4060 Tiの動作クロックが判明。最大2.7 GHzでRTX 3070 Ti並の性能に?
NVIDIAでは2022年にGeForce RTX 4000シリーズのうち、ハイエンドのRTX 4090などを発売していますが、2023年中頃までにメインストリート向け製品となるGeForce RTX 4060 TiとRTX 4060の発売を計画しています。
今回この中で、上位のメインストリームモデルとして発売されるGeForce RTX 4060 Tiの動作クロックや性能そして準備状況などの情報が明らかになりました。
RTX 4060 Ti will have a base/boost of 2310/2535 with premium aib cards up to 2685.
Edit: 4060 or 4060 Ti, Gigabyte leak changed things, it has AD106
— T4C Fantasy (@T4CFantasy) March 20, 2023
動作クロックについてはTechPowerUpのGPUデータベースの管理をしているT4C Fantasy氏から登場しました。T4C Fantasy氏によると、RTX 4060 Tiではベースクロックは2310 MHzに設定される見通しで、最大のブーストクロックはリファレンスモデルでは2535 MHzに設定され、一部のAIBから発売されるプレミアムモデルでは最大2685 MHzに設定される見通しのようです。また、GPUダイについてはRTX 4060 Tiではデスクトップ向けRTX 4000シリーズとしては初めてAD106 GPUを採用するモデルにもなるとのことです。
性能面では、RTX 4060 TiではCUDAコアを4352基搭載となっており、従来モデルのRTX 3060 Tiの4864基より10%ほどコア数が減っています。ただ、動作クロックについてはRTX 3060 Tiの最大1665 MHzから1.6倍に向上しており、浮動小数点演算では22.1TFLOPsとRTX 3070 Tiに迫る数値になっています。
GPU単体での性能面ではRTX 3070 Ti相当となるRTX 4060 Tiですが、残念ながら現時点ではゲーミングパフォーマンスに大きな影響を与えるVRAM周りでは、18Gbpsという比較的遅めのGDDR6を8GB搭載と従来モデルに対して性能が伸びておらず、バス幅に至ってはRTX 3060 Tiの256-bit、RTX 3060の192-bitを下回る、128-bitに抑えられています。結果的に帯域幅は288GB/sとエントリーモデルのRTX 3050に近い値になっているため、ゲーミング時のパフォーマンスなどはRTX 3070レベルに落ち着くと考えられています。
ただ、RTX 4000シリーズでは全般的にL2キャッシュ容量を増やす事で帯域幅の減少によるパフォーマンスの低下を抑えるようになっていますが、それでも8GBのVRAM容量など加味すると1440p以上の解像度でのゲーミングは厳しいと考えられます。
このGeFoce RTX 4060 TiについてはVideocardzによるとPG190基板を使用する計画で、RTX 4060とも共通のものが使用されます。NVIDIAではこのPG190基板について最終的な確認を実施しているようで、RTX 4060 TiとRTX 4060については5月にも発表または発売される可能性があるようです。
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