Microsoftが2026年5月12日に配信したWindows 11向け累積更新KB5089549について、特定環境でインストールに失敗する不具合をMicrosoftが正式に認め、回避策を公開しました。配信から約6日が経過し、ネットワーク速度の低下を訴える報告も一部で確認されています。
KB5089549の不具合情報
KB5089549はWindows 11 24H2/25H2向けの月例セキュリティ更新で、130件超の脆弱性を修正します。配信直後からインストール失敗の投稿が相次ぎ、Microsoftは当初「既知の問題なし」としていましたが、5月16日付で不具合を認めました。現時点で起動不能などの重大な症状は確認されていません。
公式が認知している既知の不具合
Microsoftによると、EFIシステムパーティション(ESP)の空き容量が10MB以下の環境で、インストールがエラーコード0x800f0922で失敗します。再起動フェーズの35〜36%付近で止まり、自動的にロールバックされるとのことです。
Microsoftはレジストリ変更による回避策に加え、管理対象PC向けのKIRグループポリシーを公開しています。また、一般向けデバイスにはKIRによる修正がすでに自動配信されているとのことです。
ESP容量不足の回避策と更新の扱い
ESP容量不足に該当し、それによりアップデートが失敗した場合、時間を置くことでKIRによる修正が適用され、アップデートが順調に進むケースが多いです。ただ、それでもアップデートに失敗する場合はバックアップを実施の上、管理者権限のコマンドプロンプトで以下を実行し、再起動後に更新を再試行する方法があります。
reg add "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Bfsvc" /v EspPaddingPercent /t REG_DWORD /d 0 /f
なお、KB5089549ではインストールの失敗に加え、一部環境でインターネット接続が遅くなると言う不具合も見られていますが、Microsoftは現時点でこの不具合については既知の問題として認識していません。そのため、インストール後にこのような不具合に見舞われているユーザーはアンインストールするしか対処法が無いのが現状です。

