Snapdragon 8 Gen 4は前世代比20%増の240ドルに。フラッグシップスマホ価格へ大きな影響も

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【リーク情報確度:3】

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Snapdragon 8 Gen 4の供給価格は240ドルに。先代から20%高騰でスマートフォン価格も跳ね上がる見込み

Qualcommは、スマートフォン向けの次世代フラッグシップチップセットであるSnapdragon 8 Gen 4を、2024年10月に正式発表する予定です。このチップセットは、製造プロセスにTSMC 3nmの2世代版であるN3Eを使用し、同社が開発した最新鋭のカスタムコアであるOryon CPUなど、多くの新技術が投入されることから、Snapdragon 8 Gen 4の供給価格については、同社の幹部やリークを含めて高騰すると言われています。

そんな同チップセットですが、リーカーから供給価格に関する情報が登場しました。

WeiboやTwitterなどで活動するリーカーのi冰宇宙氏 (Ice Universe)によると、Snapdragon 8 Gen 4の供給価格は$240に達する見込みで、これは先代のSnapdragon 8 Gen 3の約$200から21%の値上がりになります。

Snapdragon 8 Gen 4では、チップセットにWi-Fiのみを内蔵した『SM8750P』と、ハイエンドモデムの『Snapdragon X80 5Gモデム』を内蔵した『SM8750』の2つのバリエーションがあり、後者の方がスマートフォンには搭載されるのですが、今回の供給価格がどちらのものであるのかは明らかになっていません。

ただ、Snapdragon X80 5Gモデムに関しては、Snapdragon 8 Gen 4にはオプション料がかかるとも噂されているため、スマートフォンに供給される場合には、$240を超えるコストがかかる可能性があります。

このSnapdragon 8 Gen 4は、2024年末から2025年以降に各社から発売されるハイエンドスマートフォンに搭載されると見られていますが、スマートフォンを構成する各パーツの中でチップセットは最も高コストな部品で、Galaxy S23 Ultraの時点でBoMコストの内の35%を占めています。また、最近ではBoMコストの10%前後を構成するメモリーも値上がり傾向であるほか、生成AI処理のために大容量のDRAMが必要になっているため、Snapdragon 8 Gen 4が現行より20%値上がりするとなれば、スマートフォンメーカーは現行モデルと同等の収益を維持するには、販売価格の値上げが必須となります。

仮にこのチップセットの価格が販売価格に反映された場合、現行のGalaxy S24 Ultraの後継となるGalaxy S25 Ultraでは23万円に迫る価格がベースになるなど、ハイエンドスマートは20万円超えがデフォルトになる可能性すらあります。

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Snapdragon 8 Gen 4では、コストが上がることは度々噂に上がっていましたが、すでに高価と言われていたSnapdragon 8 Gen 3をさらに20%上回るということで、恐らく今までSnapdragon 8をフラッグシップスマートフォンに搭載してきたメーカーも、MediaTek Dimensity 9400などに乗り換えるケースが出てくるかもしれません。ただ、Snapdragon 8 Gen 4も、Dimensity 9400も、それぞれチップセットの性能は毎年上がっていることもあるため、スマートフォン価格については、ほぼ毎年値上がりすると考えたほうが良さそうです。

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『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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