内蔵GPU性能を下げたRyzen 7040の一部仕様が明らかに。内部構造を変更

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AMDではZen4 CPUとRDNA 3を組み合わせたAPU、Ryzen 7040シリーズ、コードネームPhoenixをまもなく発売予定としていますが、AMDではこのPhoenixから性能と消費電力を落としたPhoenix2を計画中で、今回このPhoenix2に関する一部仕様情報が出現しました。

目次

内蔵GPU性能を落としたRyzen 7040(Phoenix2)の一部仕様が明らかに

AMDでは2023年初旬にもZen4 CPUとRDNA 3 GPUを組み合わせたAPU、Ryzen 7040シリーズ、コードネームPhoenixを発売予定で、高い内蔵GPU性能が期待されたAPUになっていますがTDPは最大45Wと高性能ノートPC以外への搭載は難しい構成になっています。

そこで、AMDでは消費電力を低減したPhoenix2と呼ばれる別のAPUを準備しているようで、このAPUに関するCorebootパッチが出現し、一部仕様が明らかになっています。

AMD Phoenix と Phoenix2 の CPUID, GFX1103_R1 と GFX1103_R2 | Coelacanth’s Dream

Corebootの解析はCoelacanth’s Dreamが行っており、Phoenix2に新たにCPUID Model(0x00a70f80 (Family: 0x19, Model: 0xA8, Stepping: 0))が割り当てられている事が明らかになっています。

また、GPU IDも追加されているようで、Phoenix APUのGPU IDとしてはGFX1103の内、GFX1103_R1とGFX1103_R2の2つに分かれており、前者はL2キャッシュブロックが512KiBに対して、後者は256KiBと半分に減らされています。

このPhoenix2についてはTDP ~28WのRyzen 7040Uシリーズに搭載される予定で、このモデルではCompute UnitはPhoenixの最大12基に対して4基程度に減らされていますが、Corebootによると単純にCompute Unitを減らすだけではなく、内部構造にも若干の変更が加えられているようです。

Phoenix2については過去にMoore’s Law is Deadからのリークにより『Little Phoenix』と呼ばれていたモデルと見られており、Phoenix2に搭載されているCompute Unitを8基搭載するモデルはSteam Deckに搭載されるVan Gogh APUの後継として次期Steam Deckに搭載される可能性が指摘されています。

AMD Zen4+RDNA 3搭載の『Phoenix』と『Van Gogh』後継モデルの情報出現

Phoenix APUについてはTDPが最大45WとハイエンドノートPC向けのスペックであるため、AMDとしてはメインストリーム向けに対応が出来るTDP28W以下のAPUとしてPhoenix2を準備していますが、CUだけを減らしたモデルではなく、内部構造も変更されるなどかなり大規模な開発が行われている事が伺えます。

このPhoenix2に関して開発リソースをこれだけ注ぎ込むという事はAMDがChromebook向けに開発したMendocino APUやRembrand(Ryze 6000Uシリーズ)、Steam Deckなど幅白いラインアップに対応する可能性はかなり高いと言えますので、個人的には次期Steam Deckの性能向上に期待したいところです。

現行Steam Deckでもほとんどのゲームは動かせますが、60fps張り付きが難しいゲームも増えてきていますので・・・


 

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • シェダー数減るから性能的に6800Uには遠く及ばないと思うけどどうなんだろう

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