Radeon RX 9070 XT をアンダーボルティングするとRTX 5080並みの性能を発揮

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Radeon RX 9070 XT をアンダーボルティングするとRTX 5080並みの性能を発揮

AMDが3月6日に発売したRadeon RX 9070 XTは入手困難で高価なNVIDIAのGeForce RTX 5070 Tiに対して性能が同等でありながら価格を大幅に抑えたことや入手性が非常に良いことからレビューや市場ではかなり高い評価を得たグラフィックカードになっていますが、定格に対して性能を引き出すオーバークロックなどの調整を加えるとRTX 5070 Tiの上位モデルであるRTX 5080をも上回る性能を発揮できることが明らかになりました。

Radeon RX 9070 XTは定格状態ではラスタライズ性能はGeForce RTX 5070 Ti相当の一方で、レイトレーシングはRTX 5070 Tiに対して10~20%ほど劣り、RTX 4070 Ti並みの性能を発揮するということが発売後のレビューなどで明らかになっています。しかし、このRX 9070 XTについてドイツで活動するオーバークロッカーのDer8auer氏がオーバークロック耐性やオーバークロック時のパフォーマンスを検証しています。

Der8auer氏が検証で使ったモデルはPowerColor RX 9070 XT Red Devilと呼ばれるRX 9070 XTの中では比較的高価なモデルになっていますが、オーバークロック設定はGPUのクロックオフセットを変更しても性能はほとんど上がらず、既に動作クロックは限界まで引き上げられている可能性があるとのことです。一方で、試行錯誤を行った結果、GPUの電力目標を110%まで引き上げる一方で、GPU電圧を-170mVにするアンダーボルティングを行うことで動作クロックを定格の2.9 GHzから3.36 GHzまで引き上げることに成功したとのことです。

このオーバークロックの結果、3DMark TimeSpy Extremeでは定格時に対して10%近いパフォーマンス向上を記録しており、GeForce RTX 5080 Founders Editionを超える性能を発揮しています。また、ゲーミングでは一例としてCyberpunk 2077を4K最高画質でベンチマークしていますが、こちらも定格時に対して10%高い性能を発揮し、GeForce RTX 5080に対しても1.5%優れた性能を発揮するなどかなり高い性能までオーバークロックできると言えます。なお、消費電力はRX 9070 XTの定格時は340Wほどを記録していますが、オーバークロック時は360Wとなっており、RTX 5080の336Wに対しても25W程度増えていますが、実用性なないレベルとは言えないためもう少し性能を向上させたいという方は無理のない範囲でオーバークロックを試してみてもいいかもしれません。

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ソース

RX 9070 XT: Undervolting Is Impressive, but OC Is Completely Broken | der8auer

https://www.youtube.com/watch?v=BtQ8jF3I0Zw&t=894s

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • > 実用性なないレベルとは言えないため

    どっちやねん。

  • いつもながらの活入れし過ぎて出荷した結果で出た問題ではないのかこれ?
    通常状態ではGPU温度が上がりすぎて効率が落ちるが、
    電圧を下げることで冷却に余裕を持たせ、OCが安定する…

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