SK HynixのHBMは2024年分は既に完売。AI用GPU不足は続く?

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SK HynixのHBMは2024年分は既に完売。AI用GPU不足は続く?

AI向けGPUではバス幅が広く、帯域幅が確保できるHBMを大量に搭載することが求められています。実際にHopper H100などのAI向けGPUではこのHBMを最大80GB、AMDのInstinct MI300Xでは192 GBも搭載しています。

そんなHBMですが、この製品で市場の大部分を確保しているのが韓国のSK Hynixなのですが同社の副社長、キム・キテ氏によるとHBMの供給について需要が多く既に2024年に生産可能な分は完売していることが明らかになりました。

Securing customer volumes in advance and negotiating to sell good products at better conditions is the basis of semiconductor sales. Now that we’ve got a good product, it’s time for speed. This year, HBM is already ‘sold out’. 2024 has just begun, but we’re already preparing for 2025 to get ahead of the market.

SK Hynix 副社長 キム・キテ

ソース:[2024년 신임임원 인터뷰 3편] HBM 실적 견인하며 새로운 도약 준비, HBM Sales & Marketing 김기태 부사장 (skhynix.co.kr)

キム氏によると、生成AIの登場によりHBMの需要が高まっているほか、同社のHBMの競争力について非常に高い事をアピール。また、メモリーについてはここ数年間低迷が続いていましたが、反転の兆しがありHBMセグメントについては非常に高いパフォーマンスを発揮しているとのことです。

そんなHBMについては2024年に生産可能な製品は既に完売となっており、既に2025年に向けて設備投資や技術開発を進めている事を明らかにしています。

生成AIブームは2024年も続く見込みで、OpenAIでは動画生成を行う『Sora』を発表し期待が高まっています。また、生成AIに不可欠なGPUを売るNVIDIAの2023年11月から1月期の決算は純利益が前年同期比で769%を記録しています。また、NVIDIA自身も2024年中はGPUの需要は堅調な需要を想定しているのですが、このHBMの完売はその想定通りと言えます。

ただ、HBMはHopper H100やInstinc MI300Xなど超高性能なGPUに必要な部品で、これらが無くなるとGeForce RTX 4090などと同じGPUダイを使うRTX 6000 Ada Generationなどの需要が拡大するため、高性能なグラフィックカードを求めるユーザーにとってはHBMの不足と言うのは懸念材料となりそうです。

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