GeForce RTX 5000向け2GB GDDR7をMicronが生産終了。供給元は再び2社に減少

GeForce RTX 5000向け2GB GDDR7をMicronが生産終了。供給元は再び2社に減少

MicronがGeForce RTX 5000シリーズに使われている2GBのGDDR7チップの生産を終了したことが明らかになりました。これにより、現行デスクトップ向けRTX 5000シリーズで使われる2GB GDDR7の供給元は2社に絞られ、Micronは3GB品のみになります。

目次

Micron製GDDR7の2GB品が生産終了に。RTX 5000シリーズ向けは2社供給へ

GeForce RTX 5000シリーズのGDDR7は、2025年1月30日の発売時点ではサムスン1社の供給で、4月以降にSK hynixが加わり、7月にはMicronも加わると報じられていました。Micron製GDDR7は2026年2月にGALAX製GeForce RTX 5060の基板で初めて搭載が確認されており、1枚2GBのチップを4枚並べて8GBを構成していました。

しかし、このRTX 5060に載っていた28Gbps動作の2GBチップ(型番MT68A512M32DF-28)が、新規生産の終了を示すEnd of Life(EOL)になったことを、UNIKO's Hardwareが9月22日に指摘しました。投稿では、Micronのサイトに載る2GBのGDDR7はすべてEOLになり、残っているのは3GB品だけだとしています。

Micronのカタログでは、2GB品は28Gbps・32Gbpsの2種ともEnd of Lifeで、3GB品は28Gbpsが量産中、32Gbpsは要問い合わせの扱いになっています。EOLになった28Gbps品はスペックの表示もなくなっており、Micronから生産終了の理由は説明されていません。

残る3GB品は2GB品の約3倍の価格。RTX 5000 SUPERも発売保留に

この2GBチップは、GDDR6を採用するRTX 5050を除くデスクトップ向けRTX 5000シリーズが共通して使う標準的なメモリチップです。一方で3GBチップの搭載先はGeForce RTX 5090 Laptop GPUやRTX PRO Blackwellなどに限られるため、Micronは現行のデスクトップ向けGeForceに使える2GB品を出さなくなり、2GBチップの供給元はサムスンとSK hynixの2社に戻ります。

2025年7月にMicronの参入が伝えられた時点では、SK hynixとMicronが現行モデル向けの2GBチップを分担し、サムスンは3GBチップをRTX 5000 SUPERに回すことで、NVIDIAは現行モデルとSUPERの両方の供給を安定させる狙いだったとみられていました。しかし、そのMicronが2GBをやめて3GBだけを残したため、現行モデルの2GBチップは再びサムスンとSK hynixの2社に頼るしかなくなりました。

一方の3GBチップも、7月時点で1枚60〜70ドルと約20ドルの2GB品の3倍に達しており、この価格が理由でRTX 5000 SUPERは実機がAIBに届いた段階で出荷が保留され、3GB品を3枚使うRTX 5050 9GBも同じく止まったままです。これにより2GB品は調達先が減り、3GB品は高すぎて製品にならないため、現行モデルとSUPERのどちらから見ても供給が安定化される見通しは立たなくなっています。

その現行モデルは7月下旬から供給が一段と縮小し、NVIDIAはGPUとVRAMのセットであるGPUキットの供給価格も再び引き上げており、国内ではこの3か月でRTX 5060が約2割、RTX 5070が約4割値上がりしています。値上がりを止める要因となる後継のRTX 6000シリーズも2028年発売で、RTX 5000シリーズは少なくとも2027年いっぱい現行世代として売られ続けます。

Micron製GDDR7がRTX 5000シリーズのどれだけを占めていたのかは分かっていないため、今回の生産終了が国内の店頭在庫や価格にいつ反映されるかは不明です。ただ、2GBチップの調達先が2社に絞られたまま供給の縮小と値上げが続くため、RTX 5000シリーズが値下がりする展開は当面期待できないと言えます。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

目次