NVIDIAのGeForce RTX 5000シリーズは7月下旬から供給が一段と縮小し、大量供給が事実上終了し、今後市場に出回るのは残存在庫が中心になる見通しであることが明らかになりました。
GeForce RTX 5000シリーズの供給が減少中。再び在庫不足に陥る可能性も

中国のサプライチェーン関連のリーク情報を扱う博板堂によると、7月下旬から各ブランドのRTX 5000シリーズの供給量がさらに絞られ、7月中旬までと比べても市場に流れる量は少なくなるとのことです。このうちGeForce RTX 5070やRTX 5080などの上位モデルは、卸売側ではすでに供給が途切れた状態にあり、主力モデルのRTX 5060 TiとRTX 5060も供給が極めて少ない状況にあるとされています。
在庫の逼迫はRTX 5050に加え、旧世代のRTX 3060とRTX 3050にも及んでいるとされ、AIB各社は販売側に対し、仕入れや調達を早めに計画するよう促しています。
供給減少の理由は不明。長期化すれば品薄と価格高騰も
GeForce RTX 5000シリーズの供給不足は2026年1月頃にも発生しており、当時はメモリ不足を背景にRTX 5070 TiやRTX 5060 Ti 16GBの生産終了という話まで出ていました。しかし、メモリ調達のめどが立ったのか、2月以降は供給が増え始め、2026年7月現在は価格が高止まりしているものの、在庫切れなどは見られません。
しかし、今回のように卸売側などで供給が大きく減少すると、販売店が抱える在庫が残っている間は品薄が見えにくいものの、安価な在庫から順に売れ、その後の補充が少なければ、取扱店舗数の減少や最安値の上昇として遅れて表面化する可能性があります。
博板堂では今回の供給減少の理由は明らかにされていませんが、メモリの供給状況が依然として不安定ななか、NVIDIAは2026年後半にサーバー向けにRubin GPUを投入する予定です。このRubin GPUにはGDDR7を128GB搭載するRubin CPXも含まれており、NVIDIAが同GPU向けのGDDR7供給を優先するため、GeForce RTX 5000シリーズの供給を減らしている可能性もあります。仮にそうであれば、しばらくの間は供給が絞られたままになる懸念があります。
GeForce RTX 5000 SUPERはメモリ価格高騰で投入は不透明
後継のGeForce RTX 5000 SUPERは、1月に投入の無期限延期がAIBへ通知されたと報じられた後、6月には開発を再開し、投入は早ければ2027年1月開催のCES 2027になるとの見方が出ていました。
しかし7月中旬には、一部AIBで製品化が進みながら出荷が保留されたことが伝えられています。背景には3GB GDDR7チップの高騰があり、2GB品の2~3倍の価格に達しているとされています。
このため、現行RTX 5000シリーズの供給量が減った場合でも、SUPERシリーズが短期間で投入され、不足分を補う展開は期待しにくい状況です。
なお、今回の供給減少が国内での販売価格や在庫に反映されるまでには、数週間以上の時間差があると考えられます。ただ、直近でNVIDIA製グラフィックカードの購入を検討している場合、値下がりも期待しにくいため、早めに購入を済ませておいた方がよさそうです。



