iPhone 16シリーズ内蔵のWi-Fi 7は劣化版。160 MHz動作のためWi-Fi 6Eと同等性能に

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iPhone 16シリーズ内蔵のWi-Fi 7は劣化版。160 MHz動作のためWi-Fi 6Eと同等性能に

Appleが9月に発売したiPhone 16シリーズは、デザインが先代のiPhone 15シリーズとほとんど変わっていませんが、チップセットやRAMなどがアップグレードされています。TSMC N3Eで作られるA18 ProまたはA18チップセットや8GBのRAM、そして一部モデルではカメラのアップグレードが行われています。通信関係では最新鋭のWi-Fi 7に対応するようになりました。

しかし、このiPhone 16シリーズに搭載されているWi-Fi 7は、正真正銘のWi-Fi 7ではなく、若干劣化した偽物のWi-Fi 7にしか対応していない可能性があることが明らかになりました。

AppleのホームページではiPhone 16シリーズ全モデルで2×2 MIMO対応 Wi-Fi 7 (802.11be)に対応すると記載されています。そのため、Wi-Fiの速度はWi-Fi 6Eの2.4 Gbpsから最大5.8 Gbpsへ大幅に向上するはずですが、フランスメディアのLes NumeriquesがWi-Fi 7対応ルーターと10Gbpsネットワークを使って速度をテストしたところ、最大1.6~1.7 Gbpsの速度しか発揮できず、iPhone 15 Pro Maxとほぼ同等の性能であるとのことです。

この原因を調査したところ、iPhone 16 ProのWi-Fi 7は通信速度に大きく影響する帯域幅が320MHz幅を活用しておらず、Wi-Fi 6Eと同じ160 MHzに制限されているとのことで、この帯域幅の制限が原因でiPhone 16 ProのWi-Fi速度がiPhone 15 Pro並みになってしまうようです。なお、iPhone 16 Proに内蔵されているQualcomm Snapdragon X75モデムでは320 MHzのWi-Fi 7をサポートしているため、帯域幅の制限はソフトウェアの不具合または制限によるものと推察されています。そのため、今後AppleがiOSアップデートを通じて、この160 MHz制限を取り除く可能性も残されていますが、仮に160 MHzでしか動作させない場合は、Wi-Fi 7と謳うにしても、制約について記載する必要があると言えそうです。

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『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • CPU、ディスプレイ、放熱構造、劣化WiFi7、全てコストダウンされた最先端androidの3歩後にいる
    Apple製品は最先端技術とデザインを提供するから高価格でも買ったけど、何年か前からもうコストを抑えまくって誤魔化しながら中性能スマホを高価格で売り上げる企業になった

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