iPhone Duoは発売直後から品薄か。最終組立の歩留まり6割強で量産安定に半年以上

iPhone Duoは発売直後から品薄か。最終組立の歩留まり6割強で量産安定に半年以上

Apple初の折りたたみiPhone「iPhone Duo」は最終組立の歩留まりが上がっておらず、Appleの今の品質基準のままでは、安定するまでに半年から1年かかる見通しであることが伝えられています。

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ヒンジに続き最終組立でも歩留まりが低迷。部品の遅れでラインの調整が間に合わず

iPhone Duoは9月9日(現地時間)に発表されましたが、予約は日本時間10月16日21時に始まり、10月23日に日本を含む70以上の国と地域で発売されます。中国メディアの界面新聞が公開日程をもとに集計したところ、過去5年の秋の主力iPhoneは発表から発売まで平均約10日だったのに対し、iPhone Duoは43日かかっており、例年より1か月ほど長くなっています。

この発売までの期間が長いのは、まず折りたたみOLEDパネルやヒンジといった中核部品の納入ペースによるものとのことです。このうちヒンジは発表前から歩留まりが低く、第1ベンダーが交代した後も改善しないまま、供給元がAppleの基準に合う個体を1つずつ選んでFoxconnへ納入していることが伝えられていました。

そんな中、同メディアが組立を担うFoxconnの供給網に近い人物から得た情報によると、9月17日時点では部品だけでなく最終組立でも、歩留まり(組み上がった本体のうち検査を通る割合)が6割強にとどまっており、初回の生産量は少ないとのことです。ただ、歩留まりが低いのは特定の技術課題が未解決だからというだけではなく、Appleにとって初めての折りたたみiPhoneの量産で、ラインを実際に動かしながら設備や工程、設定を繰り返し調整していくしかないためとしています。

さらに、上流のサムスンディスプレイ製パネルやヒンジ関連の部品でも歩留まり不足や納入の遅れがあったほか、ヒンジの一部部品ではAppleが液体金属と呼ばれるアモルファス合金を試したものの量産前に見直すなど、設計変更も起きていました。こうした上流の遅れが出るたびに、Foxconnがラインを動かしながら調整に充てられる時間は、その分だけ削られてきたとのことです。

量産を早めるには品質基準の緩和が必要。供給網はAppleの判断待ち

Foxconnの供給網に近い人物は、ラインを動かしながら調整していくしかないため、Appleの今の品質基準のままでは歩留まりが量産向けの水準で安定するまでに半年から1年かかるとしています。量産を早められるのはAppleが品質基準を緩めた場合だけで、供給網はいまその判断を待っているとのことです。WeiboのリーカーFixed Focus Digital氏も、組立会社がAppleに歩留まりと生産量のどちらを取るか選ぶよう求めたとしており、生産量を取れば良品と同時に不良品も増え、その損失はAppleが負うことになると示唆しています。

みずほ証券によると、量産の進みを遅らせているのはヒンジの仕様と画面の折り目の問題で、Appleが判断を迫られている品質基準もこの2つにかかわるものです。どちらも画面とヒンジ、本体の間の誤差をごく小さく抑えなければならず、基準を緩めれば、折り目が深い個体や、開閉が重すぎたり軽すぎたりする個体まで検査を通ることになります。

ただ、折り目と開閉の手応えについて、Appleは検証で競合他社より過酷な条件で試験してきました。発表後もハードウェアエンジニアリング担当VPのトム・マリーブ氏が、折り目は使い続けても目立たないと自信を示しており、ヒンジも開閉の重さや保持力を重点的に作り込んだとしているため、この基準を大きく緩めることはないとみられます。

Appleが基準を今のまま保てば、例年より1か月長い発売までの期間でも歩留まりは安定せず、供給が絞られた状態は早くても9月17日から半年後の2027年3月ごろまで続く見込みです。そのため、発売直後の品薄は落ち着くまでに数か月かかり、それより前に手に入れたいなら10月16日21時の予約開始と同時に申し込むことは必須です。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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