iPhone Duoは発売直後から品薄か。年内の生産見通しは当初目標から約4割減

iPhone Duoは発売直後から品薄か。年内の生産見通しは当初目標から約4割減

Apple初の折りたたみiPhone「iPhone Duo」の量産の遅れを招いているのはヒンジで、第1ベンダーを交代させた後も歩留まりが上がらず、供給元はAppleの基準に合う個体だけを選別して出荷する状況が続いていることが明らかになりました。

目次

iPhone Duoの量産で躓いている部品はヒンジ。第1ベンダー交代後も改善せず

iPhone DuoはApple初の折りたたみiPhoneで、8月にはヒンジと折りたたみディスプレイが量産前の検証を通らず、発売の遅れを示す情報が発表前から続いていました。そして2026年9月9日(現地時間)の発表では、同時に発表されたiPhone 18 Pro/Pro Maxが9月18日発売なのに対し、iPhone Duoの発売は1か月以上遅い10月23日となり、発売が1か月以上後になることが正式に明らかになりました。

韓国メディアのZDNet Koreaによると、iPhone Duoの生産日程の遅れに最も影響した部品はヒンジで、当初は米アンフェノールが第1ベンダーとして生産していましたが、歩留まりが期待を大きく下回ったため、第2ベンダーだった台湾の新日興(Shin Zu Shing)が第1ベンダーへ繰り上がったとのことです。

ただ、繰り上がった新日興も歩留まりはまだ低く、業界関係者によると現在はAppleの要求水準に合う個体である「ゴールデンサンプル」を1つずつ選別してFoxconnへ納入している状況です。Appleはサムスンディスプレイ製のOLEDパネルなどを除き多くの部品で複数のベンダーを指定しており、一部の部品で生産に支障は出ているものの、第1ベンダーで生産に支障が出ている部品は事実上ヒンジだけとされています。

第1ベンダー交代も歩留まり改善には不利な状況に

ヒンジの仕様は当初の第1ベンダーであるアンフェノールがAppleと共同で確定させたもので、新日興はその仕様に合わせて生産しています。通常、第1ベンダーはセットメーカーと部品を開発しながら仕様を決めていくのに対し、第2ベンダーは決まった仕様に後から合わせるため、生産面で不利になるとのことです。

Appleの発表ではこのヒンジは100点以上の部品で構成され、開閉の制御と画面中央の支持を担います。アンフェノールとAppleが確定した仕様に合わせて生産する新日興は歩留まり改善で不利となるため、第1ベンダーの交代そのものが量産安定化を遅らせる要因になっている可能性があります。

年内の部品見通しは完成品500万〜600万台相当

iPhone Duoの年内の生産目標は8月の時点で800万〜1,000万台と伝えられていましたが、8月下旬でも生産は1日あたり数百台にとどまり、今回Appleが協力会社へ示した年内の部品生産の見通しは、完成品に換算して500万〜600万台程度とのことです。実際の部品数は最終組立時の歩留まりや発売後の破損による交換需要を見込み、完成品の台数より多く用意されます。

8月の目標より低い数字を、ヒンジの選別出荷が続くこの段階でAppleが協力会社へ示したことから、年内の生産計画が従来目標から引き下げられた可能性があります。

なお、iPhone Duoの発売は10月23日に日本を含む70以上の国と地域で同時に始まり、予約は日本時間10月16日21時から開始されます。iPhone 18 Pro/Pro Maxより発売を1か月以上遅らせたのは、選別出荷が続くヒンジで初期在庫を積む時間を確保するためとみられますが、年内の部品生産見通しが従来目標を下回っていることから、発売直後に品薄となる可能性は高そうです。そのため、国内価格は256GBの364,800円からと高額ですが、購入を決めているなら予約開始と同時に申し込んだ方が良さそうです。

関連商品
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

目次