Apple初の折りたたみiPhone「iPhone Ultra」の生産が難航しており、8月下旬の時点で1日あたり数百台にとどまっていることが明らかになりました。
8月の追加検証で量産開始が数週間遅延。8月下旬でも1日あたり数百台にとどまる
iPhone UltraはApple初の折りたたみiPhoneで、9月9日の発表会で正式発表される見込みです。ただ、ヒンジと折りたたみディスプレイが量産前の検証を通らず、発表会では価格を示さないまま発売を先送りし、限られた供給は米国へ先に振り向けられる可能性があるなど、生産難航を示す噂が何度か登場しています。
こうした中、日経アジアが供給網の関係者に取材したところ、Appleは8月に設計通りに量産できるかを確認する追加の検証工程を実施しており、その結果として商用生産の開始が数週間後ろ倒しになり、8月下旬の時点でも生産は1日あたり数百台にとどまっているとのことです。
この検証でAppleが求めているのは、内側ディスプレイの平坦さやヒンジの動作に関する歩留まり改善で、競合他社よりも過酷な条件での試験や大幅に多い折り曲げ回数を課しているため、この基準を満たす個体がなかなか増えない状況に陥っているようです。
2026年内800万〜1,000万台の目標。達成には1日あたり数万台の生産が必要
iPhone Ultraの生産目標は2026年内に800万〜1,000万台とされており、業界関係者によると、この水準を満たすには通常1日あたり数万台の生産が必要です。TF International SecuritiesのMing-Chi Kuo氏も7月の時点で、7〜9月期の組立出荷をiPhone 18 Pro/Pro Maxの2,000万〜2,200万台に対し、iPhone Ultraは50万〜100万台と見込んでいますが、それでもiPhone 18 Pro/Pro Maxは発売時の在庫を確保できる一方で、iPhone Ultraは発売時の在庫が足りないとしていました。
しかし、7〜9月期に50万台を出荷するには、単純平均でも1日あたり約5,400台が必要で、8月末時点の数百台という数字とは大きく乖離しています。そのため、Appleと取引先は24時間体制で日次生産の引き上げに取り組んでいるものの、生産台数が増えているのかどうかは現時点では明らかにされていません。
9月中の発売なら十分な在庫確保は困難。品薄が長期化する可能性も
iPhone UltraはiPhone 18 Pro/Pro Maxより発売が遅れるという話がある一方で、直近のリークではiPhone 18 Proと同時期の発売という見方が示されているなど、発売時期に関しては流動的な状況です。しかし、仮にiPhone 18 Pro/Pro Maxに近い9月中旬から下旬に発売される場合、需要を満たせるだけの生産量を確保することは極めて困難で、アメリカ限定など一部国のみで先行発売される可能性は極めて高いと言えます。また、仮に日本を含む世界で発売されても、供給が非常に少ないことから品薄は必至と言え、発売後数か月は入手困難な状況が続く可能性があります。


