AMDのStrix Haloに対抗する大型APUとしてリークで伝えられてきたIntelの「Razor Lake-AX」について、同社の幹部がロボット向けのロードマップで名前を挙げ、2028年に投入すると明言しました。AI性能は現行のPanther Lakeの約4倍に引き上げる計画です。
Razor Lake-AXの2028年投入を、Intel幹部がロボット向けロードマップで明言
Razor Lake-AXは、Zen 5とRDNA 3.5を採用するAMDのStrix Haloに対抗するIntelの大型APUで、内蔵GPUにXe3Pコアを最大32基積み、2027年末から2028年初旬に投入されるとリークで伝えられてきました。
そんな中、Intelのチョ・ミンソン常務が10月16日、ソウルで開かれたヒューマノイドロボット向け半導体のカンファレンスで自社のロボット向けSoCのロードマップを示し、Razor Lake-AXを2028年に投入すると述べました。AI性能は、ロボット向けの開発キットに使われているPanther Lakeの理論値180 TOPSから、2027年初めのNova Lakeを経て、Razor Lake-AXで700 TOPS級まで引き上げる計画で、現行の約4倍になります。
Panther Lakeの180 TOPSも、そのうち120 TOPSは内蔵GPUが占めており、Razer Lake-AXで明言された700 TOPS級の性能もその大半がXe3コア12基からXe3Pコア最大32基へ大幅に性能向上が図られる内蔵GPUによるものと考えられます。
ロボット向けもPC向けと同じチップ。競合はAMDのZen 6 Medusa Halo
現行のPanther Lakeは、ノートPC向けと共通のCore Ultra シリーズ3で、AI処理を機体の中でこなすロボットにも、演算性能の高いPC向けのSoCがそのまま頭脳として使われています。次のNova Lakeも、2027年初めという時期がPC向けのNova Lake-Sで伝えられている発売時期と一致しており、その先のRazor Lake-AXが掲げる700 TOPS級は、大型の内蔵GPUを積むAPUでなければ出せない値です。そのため、Razor Lake-AXもPC向けの大型APUと同じチップで、ノートPCやミニPC向けにも同じ2028年に投入されるとみられます。
AMDもStrix Haloの後継として、Zen 6とRDNA 5を積むMedusa Haloを2027〜2028年に投入する見通しのため、2028年に登場するRazor Lake-AXが実際に競う相手はこのMeudsa Haloになると考えられ、現行製品より大幅に高められたAIやゲーミング性能を持つノートPCやミニPCなどの登場に期待がかかります。


