Google Pixel 10a はTensor G4を流用? Pixel 10に対して多くの機能が制限される可能性も
Google PixelシリーズのエントリーモデルとしてラインアップされているPixel aシリーズについては上位モデルに対して一部機能に制約はあるものの、同等レベルのカメラやAI機能、そしてハードウェアスペックを兼ね備えながらも価格が大きく抑えられたモデルとして各国で人気が高いモデルになっています。そんなPixel aシリーズですが、2025年春前にはPixel 9aが発売予定ですが、その翌年の2026年に発売予定となっているGoogle Pixel 10aについては従来モデルに対して上位モデルとの機能差が大きくなるなど従来までのPixel aシリーズで見られたコストパフォーマンスの高さが失われる可能性があるようです。
Googleでは2025年夏ごろに発売されるPixel 10シリーズではGoogleが独自設計し、TSMC 3nmで製造されるTensor G5を採用予定で、今までの流れではPixel 10aではこのTensor G5を同様に採用することが予測されていました。しかし、Android Authorityが入手した情報によると、Googleでは上位モデルに使っていたチップセットをそのままPixel aシリーズに流用する計画を再考しており、Pixel 10aに関してはPixel 9シリーズやPixel 9aで使われるTensor G4をそのまま流用する計画を立てているようです。
この変更理由は明らかにされていませんが、コスト的な要因が大きいと見られています。Pixel 10に搭載されるTensor G5はTSMC 3nmの2世代版であるN3Eが製造に使われますが、高価な製造プロセスになっています。さらにコストに直結するダイサイズも性能を重視した設計のためなのか121mm2とハイエンドスマートフォンのiPhone 16 Proに搭載されているApple A18 Proよりも大きくなっているなどエントリーモデルに搭載した場合、コストが高すぎてしまい、販売価格に転嫁せざるを得ない状況となります。
ただ、Pixel 10aにTensor G4を搭載することによる弊害として競合スマートフォンに対して性能が大きく劣るほか、上位のPixel 10に搭載されるソフトウェアやカメラ機能の多くが非対応となる可能性もあり、Pixel aシリーズで魅力的だった上位モデル譲りの機能を備えるという長所を失ってしまいます。そのたえ、このTensor G4搭載がPixel 10aの競争力低下につながることが危惧されますが、Googleが今後計画を再考するのか、Pixel 10の機能をTensor G4で無理やり動かせるようにするのか今後の動向には注目が集まりそうです。
Cost-cutting could hit the Pixel 10a right in its Tensor | Android Authority
https://www.androidauthority.com/google-pixel-10a-tensor-g4-g5-leak-3518041
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