GeForce RTX 5000シリーズはメーカー側の在庫がほとんどなくなり、一部のメーカーが代理店に、RTX 3000シリーズや旧世代のRadeonの販売に力を入れるよう勧めているとのことです。国内ではエントリー向けが10月から値上がりしており、GeForce RTX 5050とGeForce RTX 3060 12GBが6万円前後で並んでいます。
RTX 5000シリーズはメーカーの在庫がほぼ尽き、穴を旧世代で埋める動きに
NVIDIAはGeForce RTX 5000シリーズの供給不足を埋めるため、生産を終えていたRTX 3060 12GBを再生産しており、中国では6月からGeForce RTX 5060とほぼ同じ約5.5万円で店頭に並んでいました。その後もRTX 5000シリーズは7月下旬から供給が減り、ZOTACを展開するPC Partnerは8月、メモリの高騰で下期はエントリー向けの不足が一層深刻になり、部材を単価の高い製品に回すとしていました。

そんな中、中国のChannelGateによると、RTX 5000シリーズは最も大きな打撃を受けており、メーカー側の在庫がほとんど残っていないとのことです。需給が大きく崩れたのは、AI需要と、11月11日の独身の日に向けた中国の通販セールが重なったためとしています。
一部のメーカーが代理店に勧めているのは、再生産されたRTX 3060 12GBのほか、GeForce RTX 3060 8GB、さらに性能の低いGeForce RTX 3050や同程度のRadeonで、性能の低いカードまで含めるのはVRAMなどの部材が値上がりしているためとのことです。RTX 3060は2026年10月のSteamハードウェア調査で最も多く使われているGPUで、旧世代になった今も売りやすい製品になっています。
国内のエントリー向けは旧世代も値上がり。部材の値上げで当面続く見込み
ChannelGateは今後数か月の価格を横ばいか上昇と見ており、旧世代も値上がりは免れないとしています。国内でもエントリー向けは10月の1か月でそろって値上がりしており、RTX 5060の最安値は10月2日の約6.5万円から11月2日には約7.9万円へ約22%、RTX 5050も10月1日の約5万円から5.8万円へ約16%上がりました。旧世代のRTX 3060 12GBも、10月26日まで続いた5.58万円から11月2日には5.98万円へ約7%上がっており、この価格で売っているのは1店だけで、ほかの3店の平均は約8.5万円です。
メモリなど部材側でも値上げは続いており、AMDは10月に続いて11月にもRadeon向けのGPUとGDDR6のセット供給価格を引き上げる見込みで、NVIDIAも7月にGeForce向けのGPUとVRAMのセット供給価格を再び引き上げるとAIBに通知していました。こうした部材の値上げが続く以上、国内のエントリー向けは、旧世代を含めて値上がりが続くとみられます。
国内では、RTX 5000シリーズの穴埋めに再生産されたRTX 3060 12GBが、現行のRTX 5050と同じ6万円前後で並んでいます。ゲーム14本の平均fpsは、1080pでRTX 3060 12GBが63.6fps、RTX 5050が62.8fpsとほぼ同じで、1440pではRTX 5050が約1割上回ります。RTX 5050はDLSS 4のマルチフレーム生成に対応している一方、RTX 3000シリーズはDLSSのフレーム生成に対応していないため、フレーム生成でfpsを伸ばしたいならRTX 5050、12GBのVRAMを活かす用途ならRTX 3060 12GBを選んだ方が良さそうです。


