Galaxy S27 Ultraと同じ大型のカメラ島を持つ新設のGalaxy S27 Proは、最上位のSnapdragon 8 Elite Extreme Gen 6ではなく、標準版のSnapdragon 8 Elite Gen 6を載せる見込みです。ただ、2つのチップはCPUがほぼ同じで、Ultraとの差は重いゲームやAI処理、動画撮影に出ることになりそうです。
Galaxy S27 Proは標準版のSnapdragon 8 Elite Gen 6を搭載へ
2027年初頭に出る見込みのGalaxy S27シリーズは、Galaxy S27 Ultraの下にGalaxy S27 Proを加えた4機種になり、ProはUltraと同じ横長のカメラ島を持ちながら、本体は小さく、Sペンもありません。Ultraに載るのはQualcommが9月に発表した最上位のSnapdragon 8 Elite Extreme Gen 6とされてきたのに対し、Proのチップはこれまで名指しされていませんでした。

そんな中、欧州など向けのGalaxy S27シリーズのチップが、貿易データサービスNBDの輸出入記録から分かりました。Notebookcheckによると、Galaxy S27とGalaxy S27+がExynos 2700、Ultraが上位版(SM8975)で、Proだけが標準版のSnapdragon 8 Elite Gen 6(SM8950)とのことです。
Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6だけが4K240fpsに対応
標準版のSnapdragon 8 Elite Gen 6と上位版のSnapdragon 8 Elite Extreme Gen 6は、CPUが5.0GHzのコア2基と4.0GHzのコア6基という同じ構成と最大クロックで、前世代のSnapdragon 8 Elite Gen 5からのCPU性能の伸びも10%と13%でほとんど変わりません。一方、GPUとAI処理、動画撮影では上位版が上回り、前世代からの伸びはGPUが標準版の35%に対して44%、AI処理を担うNPUは14%に対して35%です。動画撮影は上位版が8K60fpsと4K240fpsのスローモーションに対応するのに対し、標準版は8K30fps、4K120fpsまでにとどまります。
サムスンはメモリの調達価格の高騰を受けて、Galaxy S27 Ultraからも3倍望遠を外すなどして値上がり分を吸収しています。Xiaomiも、小さいXiaomi 18 Proに標準版、大きく価格も高いXiaomi 18 Pro Maxに上位版を載せており、本体の大きさが違うGalaxy S27 ProとUltraでチップを分けるのと同じ分け方です。そのため、サムスンはS27 Proのチップを1段下の標準版にして原価を抑えつつ、上位版が上回るGPUやAI処理、動画撮影の性能はUltraとの差として残す使い分けをしているとみられます。
Galaxy S27 Ultraは、Galaxy S26の全モデルと同じく日本向けもSnapdragon版のまま出る見込みです。日本向けのGalaxy S27 Proも、Galaxy S27 Ultraと同じカメラ島を持ちながら、チップは標準版のSnapdragon 8 Elite Gen 6になるとみられます。そのため、Galaxy S27 ProとGalaxy S27 UltraはCPUの速さがほぼ同じになり、チップの違いが表に出るのは、GPUやNPUの性能が効く重いゲームやAI機能と、上位版のSnapdragon 8 Elite Extreme Gen 6だけが対応する4K240fpsのスローモーション撮影に限られそうです。


