Intel Arrow Lake-Sは新しいサーマルスロットリングを導入。各コア毎の制御でより高いオーバークロックが可能に

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【リーク情報確度:3】

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Intel Arrow Lake-Sは新しいサーマルスロットリングを導入。各コア毎の制御でより高いオーバークロックが可能に

Intel製CPUではCPUの温度に応じて動作クロックを制限するTJMaxと呼ばれるCPUコアの制御方法が用いられていますが、2024年秋以降に発売が予定されているArrow Lake-Sでは従来までのTJMaxを用いたサーマルスロットリングより緻密な制御が可能なFast Throttleと呼ばれる新しいサーマルスロットリング方法が本格的に導入されることが明らかになりました。

Fast Throttleと呼ばれるサーマルスロットリング機能は正式には『Pre-Core Thermal Throttle』と呼ばれており、詳細な機能としては名前の通り各コア毎にサーマルスロットリングさせる機能になっています。

今までのTjMax、正式名称Tempture Junction Maxと呼ばれる制御ではCPUの温度に応じてCPU全体の動作クロックを調整し、TjMaxの閾値を下回るように制御される機能になっています。ただ、この制御の場合はあるコアに負荷が集中し温度が高まっている場合、CPU全体の動作クロックを下げるため温度的に余裕があるコアのパフォーマンスまで下げてしまう事になります。

一方でこのFast Throttleではある特定のコアに負荷が集中し、さらに温度が高い場合はそのコアのみ動作クロックを調整し、他のコアの動作クロックは維持するなどより緻密な制御が可能になりCPUのパフォーマンス向上につながる機能になっています。特にIntel CPUの上位モデルではP-Coreが最大8コア、E-Coreが最大16コアとコア数が多いほかハイブリッドアーキテクチャーを使っているため、この機能の効果は決して小さくないと言えます。

補足情報

Intel Arrow Lakeはデスクトップ向けCPUとしては初めてタイルアーキテクチャーを採用したCPUになり、ソケットもLGA1700からLGA1851に切り替えられます。

製品ジャンルメーカー製品名発売予定時期
CPUIntelIntel Core Ultra 200 (Arrow Lake)2024年10月以降
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『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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