Macとして初めてOLEDディスプレイとタッチ操作に対応する「MacBook Ultra」が、2026年末から2027年初頭にかけて発売される見通しです。搭載チップは新設計のものではなく、既存のM5 Pro/M5 Maxになるとされています。
5年ぶりの全面刷新はOLED・タッチ・Dynamic Islandの初物づくし
AppleがMacBook Proの筐体デザインを全面的に一新するのは、M1 Pro/M1 Max搭載モデルを投入した2021年以来およそ5年ぶりです。新型は今年4月に報じられたUltraブランドの拡大計画のMacBook版として「MacBook Ultra」の名で伝えられていますが、Appleがこの名称を正式に採用するかは未確定です。発売時期を巡ってはBloombergのMark Gurman氏が、世界的なメモリチップ不足の影響で後ろ寄りの2027年初頭が有力になっているとしており、Ming-Chi Kuo氏も量産は年内に始まると見ています。
ディスプレイはMac初のOLEDとなる予定で、iPad Proと同方式の発光層を2層重ねてパネル寿命を延ばした「ハイブリッドOLED」を採用すると見込まれています。画面上部のノッチは小型のパンチホールカメラへ置き換わり、その周辺はiPhoneと同じDynamic Islandとして機能してSiriやバッテリー残量、AirPodsの接続状況などを表示するとのことです。サイズは現行MacBook Proと同じ14インチと16インチの2本立てで、筐体は薄型・軽量化される一方、HDMIやMagSafe、SDカードスロットは据え置かれるようです。
タッチ対応は昨年10月時点で搭載は確定的と報じられており、搭載される方向で進んでいるものの、設計は「タッチ優先」ではなくあくまでタッチも使える位置づけで、クラムシェル形状もキーボード・トラックパッドも維持されます。
macOS側でもメニューバーをタップすると大きめのタッチ用コントロールが表示されるなどの最適化が進んでおり、6月時点のmacOS 27ベータには画面を引き下げて更新するiPad式ジェスチャーなど、タッチ対応機を前提とした痕跡が複数見つかっているとのことで、ソフトウェア側の準備が進んでいることから投入が近いことを示唆しています。
チップは既存のM5 Pro/Max。M7世代の後継が1年以内に続く
様々な新機能が搭載されるMacBook Ultraですが、チップは刷新されず、現行MacBook Proと同じM5 Pro/M5 Maxが搭載されるとのことです。AppleはM6 Pro/Maxをスキップする計画のため、ニューラルアクセラレーターの強化やメモリ帯域の拡大でAI処理に最適化したM7 Pro/M7 Max搭載の2代目が、2027年末に計画されています。そのため、たった1年でチップが刷新されるのはMacBookシリーズとしては異例の短さで、もし性能や長期利用を重視するなら2代目を待つのも選択肢になります。
なお、このMacBook Ultraの価格は未発表ですが、位置づけは値上げ後のMacBook Proよりさらに上とされています。加えて発売を後ろ倒しさせているメモリチップ不足は、6月の全世界値上げや7月に実施された日本限定の値上げと同じ根を持つため、国内価格は現行16インチMacBook Pro(519,800円)を上回る水準からのスタートが濃厚です。


