AMD Zen 6の情報が登場。I/Oダイを複数搭載し、EPYCは最大256コア構成も可能に?

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AMDのZen 6に関する情報が登場。複数のI/Oダイを搭載し、EPYCは最大256コア化も視野に入る設計に

AMDでは2024年にZen 5を搭載するコンシューマー向けのRyzenとサーバー・データセンター向けのEPYCの投入を予定していますが、コンシューマー向けRyzenではコア数は据え置き、サーバー・データセンター向けのEPYCではラージコアが128コア、Zen 5cでは192コア程度に増えると見られています。

そんなAMDのCPUですが、2025年以降に投入が予定されているZen 6アーキテクチャーを搭載するEPYCやZen 6アーキテクチャー自体の情報がMoore’s Law is Deadより登場しました。

Moore’s Law is Deadが入手したAMD内部のスライドはEPYC-Eと呼ばれる新しいラインアップの製品に関する情報が記載されています。このEPYC-『E』はEdge、つまり消費電力を抑え通信およびエッジシステムをターゲットに据えたモデルになっており2023年に登場したEPYC Bergamo的な立ち位置の製品になると見られています。

このEPYC-Eに関するスライドではCPUの概要図が示されており、そこには4基のCCDとI/Oダイが2基搭載されています。このCCDを複数搭載すると言うのは今までのRyzenやEPYCでも見られる構成でしたが、今回のZen 6世代からは今までCCDの数に関わらず1基のみ搭載していたI/OダイがCCD2基につき1基搭載されると言う新しい構成に変更されています。

さらに興味深いのがこのCCDについては他にNCD(Network Computing Die)など他の機能を持つダイを搭載する事が可能になっており、例えばGPUであるGCD(Graphic Compute Die)やAIなどを司るダイなど必要とされる機能をモジュール形式で組み合せる事が可能な設計になっているようです。

スライドで登場したEPYC-EはEPYC Bergamo的な立ち位置でありCPUのサイズは比較的小さなEPYCになっています。そのため、Moore’s Law is Deadによるとサーバーなどに搭載される通常サイズのEPYCでは現行のEPYCを大きく上回るコア数が搭載可能になると見られており、2nmを採用できればCCD1基あたり32コアで、CCDを8個搭載する事で最大256コアのZen 6コアを搭載するEPYCが登場する可能性があるとの事です。

なお、AMDのZen 6ではCCD1基辺り16コア搭載となるとコンシューマー向けのRyzenの最上位モデルで32コアモデルの登場が期待されますが、モジュール形式であることを活かして16コアのCPUと高性能なGPUを組み合わせたAPUなど自由度が大きく広がるためコンシューマー向けについてもどのような展開がされるのかZen 6については今後も目が離せない製品となりそうです。

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